電子レンジを使うとさつまいもが固くなるのはなぜ?美味しく食べる方法とは
電子レンジは万能ですが、使い方を間違えると食材の美味しさが損なわれてしまいます。例えば、さつまいもを甘くするために、電子レンジで長時間加熱し過ぎてしまうと、固くカチカチになることもあるでしょう。
甘くて美味しいさつまいもを食べるはずなのに、カチカチのさつまいもになっていたらガッカリしてしまいますよね。そこで今回は、電子レンジでさつまいもが固くなる理由と美味しく調理する方法についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・電子レンジを使っても固くならない方法がわかる
・上手に電子レンジで下処理する方法がわかる
目次
電子レンジでさつまいもが固くなる理由
さつまいもを電子レンジで加熱したときに固くなる理由は2つです。
・加熱し過ぎ
・水分不足
ひとつずつ見ていきましょう!
加熱し過ぎてしまった
さつまいもを電子レンジで加熱したら固くなってしまった!そんなに加熱したつもりはないのに、なぜか固くなってしまったさつまいも。
さつまいもが固くなる理由は、電子レンジに入れると一気に加熱されてしまうからです。短時間で高温になるため、水分があっという間に抜けてしまい、固くなってしまうのです。
水分が不足していた
さつまいもには水分が含まれていますが、電子レンジで加熱するには水分が足りません。ご飯を温めてもパサパサしませんが、さつまいもは元々の水分量が足りないため外から水分を補ってあげる必要があります。
電子レンジで加熱したのに甘くならないのはなぜ?
さつまいもは、低温でじっくり加熱することで甘くなります。70℃前後の温度で活性化し甘くなりますが、通常の設定で加熱した場合、β-アミラーゼが麦芽糖になる前に急激に温度上昇がみられます。
高温で加熱することで、でんぷんが甘くなる前にふかし芋になってしまい、固くて甘くないさつまいもができてしまう確率が高まるのです。とはいえ、甘くするために長時間加熱し過ぎると、水分が抜けてパサパサになってしまうこともあるので注意しましょう。
電子レンジを使っても固くならない方法
電子レンジを使ってもさつまいもが固くならない方法は、水分を加えることと低温加熱です。電子レンジで加熱すると、通常の設定では一気に加熱されてしまうため、さつまいもが固くなってしまう場合があります。
パサつきを軽減し、美味しく食べるために、以下の方法を試してみましょう!
ラップ&キッチンペーパーで包む
さつまいもを洗ってからぬらしたキッチンペーパーで包み、ラップで覆ってから電子レンジで加熱することで、固くならずに美味しいふかし芋ができます。
キッチンペーパーは、ぬらした新聞紙でも大丈夫です。水分を含ませた紙でさつまいもを巻くと、ラップの中で蒸された状態になり、適度な水分が残るため柔らかいふかし芋に仕上がります。
ただし、加熱しすぎるとカチカチになってしまうため、電子レンジの加熱時間は調理器具によって調整してください。
【電子レンジで美味しいふかし芋を作る方法】
1.さつまいもをよく洗ってから、ぬらしたキッチンペーパーで包み、ラップで覆います。
2.電子レンジで600W1分加熱します。その後、200Wで10分ほど加熱します。
3.竹串でスーッと刺さるくらいの固さになったら完成です。低温調理モードがない場合は、解凍モードで代用しましょう。
シリコンスチーマーを使う
ラップやキッチンペーパーが手元になかったら、シリコンスチーマーで作ってみませんか。シリコンスチーマーは、最初に購入費用がかかりますが、ゴミがでないのでおすすめです。
使い終わったら洗って繰り返し使えますし、ラップやキッチンペーパーもいらないので、エコになります。環境を考えてなるべくゴミを出さない工夫をしたい方にはぴったりですね。
【シリコンスチーマーで作る方法】
1.さつまいもをよく洗ってから、2cmほどの厚みにカットする。
2.シリコンスチーマーに並べる。
3.電子レンジで500W4分加熱する。
4.竹串がスーと刺さるくらいの固さになったら、さつまいもをシリコンスチーマーに入れたまま約2分蒸らします。
さつまいもが固くならないポイント
さつまいもが固くならないポイントは、加熱し過ぎないことです。さつまいもは、加熱し過ぎると水分が抜けてパサつきがみられます。
そのため、加熱時間を調整しながら、電子レンジで調理しましょう。加熱時間はあくまで目安です。ご家庭の調理器具によって加熱時間が異なる場合があるので、様子をみながら調理してみてください。
パサパサになってしまったさつまいもを復活させたい方は、こちらの記事も参考になります↓
時間があるなら蒸し器もおすすめ
さつまいもは、じっくり加熱すると甘くなります。蒸し器で時間をかけて蒸すことで甘くてしっとりした美味しいふかし芋ができます。
【蒸し器を使って作る方法】
1.蒸し器のフタに布巾などを巻きます。蒸し器にはあらかじめ水を入れておきます。
2.さつまいもをよく洗い、蒸し器にセットします。
3.フタをしてから強火で加熱し、水が沸騰したら蒸気が少しでるくらいの弱火にし、約30分蒸します。
4.竹串がスーッと刺されば完成です。
下処理に大活躍!電子レンジを上手に使う方法
さつまいもかぼちゃが固くて包丁で切れないときは、電子レンジを活用しましょう。ふんわりとラップをかけてから約2分温めます。
さつまいもは温めることで柔らかくなるため、包丁で切りやすくなります。ただし、加熱し過ぎるとさつまいものでんぷん質が壊れてしまい柔らかくなりすぎてしまうため気をつけましょう。
まとめ
今回は、電子レンジでさつまいもが固くなる理由と美味しく調理する方法についてご紹介しました。さつまいもは低温でじっくり調理することが甘さを引き出すコツです。
ラップやキッチンペーパーを使ったり、シリコンスチーマーや蒸し器を使ったりすると美味しいふかし芋が作れます。調理器具を変えても美味しく作る共通点は、水分を飛ばし過ぎないことと加熱し過ぎないことです。ぜひ本記事の調理法を参考に作ってみてくださいね。