さつまいもを切ってしばらく置いておくと、表面が黒くて見た目が悪くなってしまった経験はありませんか?

そのまま料理に使うと見た目が悪くて損をしてしまうかもしれません。美味しくできたのに、見た目のせいで家族から不評だったら悲しいですよね。

でも、中にはアク抜きをしなくても良い料理もあります。全ての料理でアク抜きをしなくても、料理に合わせてアク抜きをすると栄養もしっかり摂り入れられますよ。

今回は、さつまいものアク抜きで料理をワンランクアップさせる方法をお伝えします。

この記事でわかることは以下の通り。

 

さつまいものアクの正体

さつまいものアクの正体は、さつまいもに含まれるヤラピンとクロロゲン酸、タンニンが関係しています。

ヤラピンはさつまいもの皮に多く含まれており、さつまいもを切ったあとの断面にあらわれる白い液体のこと。さつまいもの断面が空気に触れると、次第に酸化が進んで黒さが増してきます。

クロロゲン酸やタンニンはポリフェノールの一種です。コーヒーの色や苦み、香りのもとになる成分として知られています。

アクは苦くて黒っぽくなるので、体に害はないのか心配にもなりますよね。

でも、アク自体は体に害はありませんので、安心してください。

 

さつまいものアク抜きはした方が良い?料理によって変わるアク抜き

さつまいものアク抜きをすると、見た目や味が染み込みやすくなるメリットがあります。

また、アク抜きをすることにより、さつまいも特有の苦みや渋みを緩和できます。

では、アク抜きをした方が良い料理とアク抜きをしなくても良い料理を詳しくみていきましょう!

 

アク抜きをした方が良い料理

アク抜きをした方が良い料理は、見た目をキレイに仕上げたいものやしっかり味を染みこませたいものを基準に考えます。

たとえば、天ぷら。キレイな黄色でカラッと揚がった天ぷらは食欲をそそりますよね!

酸化が進んで黒い部分がある天ぷらと黄色い天ぷら、あなたはどちらを選択しますか?

また、さつまいもを使った煮物もアク抜きをすると、味が染み込みやすくなるので、美味しく仕上げることができます。

ただし、皮にはヤラピンが豊富で、便を柔らかくし便秘解消が見込めます。ヤラピンはさつまいもにしか存在しないので、アクが気にならなければアク抜きせずに調理してみるのも良いですね。

 

赤ちゃんの離乳食に使う場合はアク抜きをしましょう

赤ちゃんの離乳食にさつまいもを使うときは、アク抜きが必要です。

なぜなら、赤ちゃんにとってさつまいものアクは強すぎてしまうから。赤ちゃんの味覚は大人よりも敏感です。

さつまいもを調理しても美味しく食べてもらえなかったら残念ですものね。

 

離乳食にさつまいもを使う場合は、こちらの記事も参考になります↓

さつまいもは離乳食に使える?作り過ぎたときの保存法やアレンジ法もご紹介!

 

アク抜きをしなくても良い料理

アク抜きをしなくても良い料理は、さつまいもを丸ごと使う料理です。

1本まるごと調理する焼き芋やふかし芋はアク抜きをしなくても見た目に変化がなく、そのまま頂いても問題ありません。

焼き芋にやふかし芋にすることで甘みが増し、アクも気にならずに美味しく頂けるでしょう。

 

さつまいものアク抜きの方法

では、実際にさつまいものアク抜きの方法を確認してみましょう。

簡単にできるので、見た目や味にこだわって料理を作りたいときには実践してみてくださいね。

 

アク抜きの方法

1.さつまいもの両端を切り落としてから、調理しやすい大きさに切る。
2.空気に触れる時間をなるべく少なくするため、さつまいもがかぶるくらいの水に5~10分さらす。
3.途中で水が白く濁ってきたら、水を取り替える（2~3回行うと良い）
4.水の濁りが気にならなくなったらアク抜きができた合図。

キッチンペーパーで水分を取り除いてから、調理してください。

2~3回目の水交換の際に、レモン汁や酢を少し加えることでより変色を防ぐ効果が期待できます。

レモン汁や酢は変色を防ぐ効果があるので、試してみるのもおすすめです。

 

アク抜きの時短法

・皮を厚めにむく
・水にさらした後にかき混ぜる

時間がないときは、さつまいもの皮を厚めにむいてからアク抜きをすると比較的早くできます。理由はさつまいもの皮付近にはアクが多く含まれているから。

また、さつまいもを水にさらした後、お米を研ぐようにかき混ぜる方法も有効です。水が濁るまでの時間も早くなるので、適宜水を取り替えて濁らなくなるまで続けてみてください。

 

まとめ

さつまいものアク抜きは、必ずしも必要なものではありませんが、料理によっては見た目や味に差があわられます。

天ぷらや煮物など、見た目や味つけに配慮したい際や離乳食に使用するときは、アク抜きをおすすめします。少しの手間でワンランクアップした料理を家族にふるまえますね!

丸ごと1本そのまま調理できる焼き芋は、アク抜きをしなくても大丈夫!便秘解消に効果的なヤラピンもしっかり摂り入れることができますよ。

栄養をしっかり摂り入れたい方は、アク抜きせずに調理してみても良いでしょう。アク抜きは柔軟に考えてあなたに合った方法を試してみてくださいね。