さつまいもを栽培中に苗が枯れた!失敗を繰り返さないためのコツとは
「さつまいもの苗を買ってきて、折角植えたのに苗が枯れてしまった」さつまいもの収穫前に苗が枯れてしまうとかなり残念ですよね。なぜ枯れてしまったのか、どうしたら枯れなくて済んだのか。枯れてしまった苗を見る度に後悔することもあるでしょう。さつまいもは栽培しやすい野菜といわれているのに上手くいかないと嘆きたくもなります。それに、苗代がもったいないと思われるかもしれません。
そこで今回は、さつまいもを栽培中に苗が枯れた原因を探り、失敗を繰り返さないためのコツをご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもの苗が枯れないようにするための対策がわかる
・さつまいもの苗が枯れてしまったときの救出法がわかる
さつまいもは、育てやすい野菜ですが、上手く育たないこともあるでしょう。あなたは、美味しいさつまいもを収穫したいですか?それとも枯れた苗を見て諦めますか?失敗はつきものです。しかし、大切なのは失敗から何を学ぶかではないでしょうか。あなたの経験値は確実にアップしています。だからこそ、苗を枯らせないための知識を今のうちに学んでおきましょう!
目次
さつまいもの苗が枯れる原因
さつまいもの苗が枯れる原因には、さまざまな場面が想定されます。比較的育てやすいさつまいもでも苗が枯れてしまうこともあるため、もし苗が枯れてしまって困っているなら、参考にしてみてください。
さつまいもの苗が枯れる原因は以下のとおりです。
・土が乾燥しすぎていた
・植える時期を間違えた
・雨を味方にできなかった
・太陽の光が強すぎた
では、ひとつずつみていきましょう!
土が乾燥しすぎていた
雨は自然の恵みであり、植物の成長に欠かせません。しかし、カンカン照りの日が続くと、土は乾燥し過ぎた状態になってしまいます。まるで砂漠のような状態では、植物が育つ環境としては過酷すぎます。オアシスに木が茂るのは水があるからです。あなたが栽培しようとしている土の状態は砂漠のようになっていませんか?さつまいもは乾燥気味の土地でも育ちますが、乾燥しすぎた土地では苗が枯れてしまう可能性が高いでしょう。
植える時期を間違えた
さつまいもを植える時期を間違えてしまうと、さつまいもが上手く育たないかもしれません。さつまいもを植える時期は4月の終わりから5月の始め頃、地温が18度以上になったときが良いとされており、寒すぎたり暑すぎたりする時期には植えないようにしましょう。
雨を味方にできなかった
乾燥しすぎた土地での栽培は、苗を枯らす原因にもなり兼ねません。雨が降ったり降らなかったり、天候に左右されることもあるでしょう。都合よく雨が降ってくれたら良いですが、タイミングを逃してしまうこともあります。植える前後の土の状況は、苗を枯らす原因になることを覚えておきましょう。
太陽の光が強すぎた
植物の成長には太陽の光が必要ですが、太陽の光が強すぎる時間帯は栽培に適しません。強すぎる太陽の光は、苗を枯れやすくしてしまいます。さつまいもの苗を植えるときは、太陽の光が弱まる夕方か曇りの日を選ぶようにしましょう。天気に左右される植え付けですが、しっかりと天気予報を確認しながら、ベストなタイミングで植えてみてください。
さつまいもの苗を枯れさせないための対策
さつまいもの苗を枯れさせないためにはどうしたら良いのか。コツを掴めば枯れずに済むかもしれません。今すぐできる対策から、準備が必要なものまでご紹介します。さつまいもの苗は植え付けたあとの水やりが大切です。苗が定着すれば水やりの頻度は少なくて済みますが、苗を植えてすぐはこまめに水やりをして土の乾燥を防ぎましょう。
さつまいもの苗を枯れさせないための対策は以下のとおりです。
・マルチを有効活用する
・植える時期を考える
・水やりをする
では、詳しくみていきましょう!
マルチを有効活用する
さつまいもの苗を枯れさせないために、マルチを有効活用しましょう。特に、雨のあとにマルチを張ると土の乾燥を防げて栽培がスムーズになります。
ちなみにマルチとは、マルチングの略であり植物をさまざまな資材で覆うことです。マルチング材を使って、植物の成長を守ります。土の乾燥を防いだり、地温を上昇させたり、病害虫や雑草対策としても使われます。
マルチのメリット
マルチのメリットは、土の乾燥を防げること。夏の土は乾燥しやすいため水やりの必要がありますが、朝に水やりをしても午後には乾いていることもあるでしょう。マルチで土を覆うことで、水分の蒸発を防げて土の乾きすぎを抑制できます。さらに、雑草を生えにくくするため、草むしりの手間も軽減できるでしょう。マルチは購入費がかかりゴミになるデメリットもありますが、今では土に混ぜて自然に分解される環境に優しいマルチング材も出ているので、エコに関心のある方は試してみてはいかがでしょうか。
植える時期を考える
さつまいもの苗を植えるときに太陽の光が強すぎると枯れやすくなってしまいます。そのため、植える時間帯は夕方にしてみませんか。若しくは、曇りの日を選んで植えれば苗が育ちやすくなるでしょう。天気と時間帯を味方につければ、さつまいもの苗も枯れずに済むかもしれません。
水やりをする
天気にまかせていては、さつまいもの苗に水が行き届かないかもしれません。タイミング良く雨が降ってくれれば良いのですが、実際には難しいですよね。土とさつまいもの苗の状態を見ながら、水やりを行いましょう。さつまいもを枯らせないために、水分不足には注意してくださいね。
さつまいもの苗が枯れてしまったときの救出法
つるを植えて増やす
さつまいもの苗をたくさん育てていると、苗が枯れてしまうものと元気に育つものが出てきます。全て枯れてしまっていては救出は難しいですが、少しでも元気に育つ苗があった場合は、つるを少し切り分けて土に植えてみましょう。葉が7から8枚ほどに育ったら、地面に近い葉を2枚残して切り取り、日の当たらないところに3~4日おきます。不定根が少し伸びかけたら植え付けてください。植えてからは、土が乾燥しないようにしっかりと水やりをしましょう。根付いたあとの水やりは自然に任せても大丈夫です。
植え直す
枯れてしまった苗を復活させるには、苗自体に成長する力が残っていることが大切です。完璧に枯れてしまっていては、復活させるのは難しいかもしれません。苗から緑色の葉が見えたり、全体的に黄色や茶色になっていなければ、復活する可能性は残っています。しかし、全てが上手くいくわけではありません。水やりを強化して乾燥を防いでも、枯れてしまうこともあります。もし、秋にさつまいもを収穫したいと思ったら、もう一度苗を買い直して植えることも選択肢のひとつに加えてみてください。植え替える決断も立派な判断ですよ。
まとめ
今回は、さつまいもを栽培中に苗が枯れた原因を探り、失敗を繰り返さないためのコツをお伝えしました。最後に、原因と対策をおさらいしましょう。
【さつまいもの苗が枯れる原因】
・土が乾燥しすぎていた
・植える時期を間違えた
・雨を味方にできなかった
・太陽の光が強すぎた
【失敗を繰り返さないためのコツ】
・マルチを有効活用する
・植える時期を考える
・水やりをする
もし、さつまいもの苗が枯れてしまっても、元気な苗が残っていたら切り分けて増やす選択肢もあります。苗を枯らせないことは大切ですが、枯れてしまったときも諦めずにチャレンジしてみてくださいね。