さつまいもの栽培に失敗する原因6選|次こそ成功したい方のための対処法
手塩にかけたさつまいもの収穫時期。どのくらい収穫できるか楽しみにしていたのに、土を掘ったら根しかない!さつまいもはどこへいったの?と長期間育ててきた結果が最悪だとがっかりしてしまいますよね。
簡単にできると言われているさつまいもなのに、なぜ失敗してしまったのか気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、さつまいもの栽培に失敗してしまった原因をお伝えします。
もし収穫前であれば、まだ望みがあるかもしれません。さつまいもの救出方法と次に栽培する際の注意点も合わせてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもの栽培に失敗したときの対処法がわかる
・さつまいもを上手に栽培する方法がわかる
目次
さつまいもの栽培に失敗する原因
加蓮!見てくれ!!!
じゃがいも栽培に失敗し!
それでも諦めきれず!
さつまいもを育て始めた男の!!!末路を!!!!#加蓮Pの熱でポテトを育てよう pic.twitter.com/k6QfSAqYnD
— へるむ (@Helm_Cminor) November 8, 2018
さつまいもの栽培に失敗すると、「さつまいもがひょろりと小さくなってしまう」「収穫数が少なく苗を植えても1本しか収穫できない」「病気や害虫によってさつまいもの成長が阻害される」「見た目が黒くなる」「害虫に食べられてさつまいもが虫食いだらけ」などの症状がみられることがあります。
なぜこのようにさつまいもの栽培に失敗してしまうのか。それには以下のような原因が考えられます。
・植える時期を間違えていた
・水はけが悪い
・日照不足
・つる返しをしていなかった
・病気になった
・害虫に食べられてしまった
では、ひとつずつみていきましょう!
植える時期を間違えていた
植える時期が少しくらい前後しても問題ないと思わずに、さつまいもに適した気候で植えることが栽培を成功させるポイントです。
さつまいもは地温が18度以上になってから植えるのが栽培成功へのポイントです。4月の終わりから5月の始め頃を目安に植えるようにしましょう。
4月でも寒い時期があるので、天気予報で気温を確認してから植えることをおすすめします。
水はけが悪い
土が固いと水はけが悪くなり、さつまいもの成長を阻害してしまいます。根腐れしてしまう前に、さつまいもにとって心地よい土作りをすることが大切です。
コンクリートの隙間からでも生えてくるたんぽぽとは違い、さつまいもは柔らかい土を好むので、さつまいもを植えるときは水はけの良い土で植えるようにしましょう。
日照不足
さつまいもは日当たりの良い環境で、大きく育つ植物です。そのため、日照不足になるとさつまいもの成長が妨げられてしまいます。
さつまいもを栽培するときは、日当たりの良い場所で育ててください。
つる返しをしていなかった
さつまいものつる返しとは、成長したつるが新たに根を張ろうとする前に防いであげることです。
つるが成長する度に根を張っていると、つるに栄養がいってしまい肝心のさつまいもに栄養が行き渡らなくなってしまいます。
つるばかり青々と成長しているときは、地面に根を張っていないか確認する作業を加えてみましょう。
病気になった
さつまいもは病気になるリスクの少ない植物ですが、ごく稀に病気に感染してしまうことがあります。
黒斑病になると根が黒くなり、腐ってしまう可能性もあります。立ち枯れ病は葉が黄色くなり枯れてしまうことも。
さつまいもを植えた後、30日以上経過しても成長する様子がみられない場合は、病気の疑いが考えられます。
状態が酷いと土の中に病原菌が残ってしまい、元気なさつまいもまで感染するリスクが高まるため、残念ですが病気になったさつまいもの苗は抜いてしまった方が良いようです。
害虫に食べられてしまった
さつまいもの害虫として知られているネコブセンチュウの影響で根にコブができてしまう現象が起こり、収穫できなくなってしまうことがあります。
ネコブセンチュウ以外にも、バッタがさつまいもの葉を食べてしまったり、コガネムシの幼虫がさつまいもをかじると見た目も悪くなってしまうでしょう。
裏を返せば、害虫が食べるくらい美味しいさつまいもだったということですね。
さつまいもの栽培に失敗したときの対処法
もしかすると、まだ望みはあるかもしれません。さつまいもの栽培に失敗したからすぐに捨ててしまおうと思わずに、一度確認してみることも大事です。
肥料のやり方を見直してみる
さつまいもの葉が黄色い場合は、栄養が不足している場合があります。窒素肥料ではなく、化学肥料を1株あたり10gほど追肥してみてください。与え過ぎには注意が必要なので、少しずつ行うことでさつまいもが復活するかもしれません。
それでも復活しない場合は、廃棄してください。失敗は残念ですが、失敗をそのまま終わらせるのではなく、今回の失敗を糧に気持ちを切り替えていきましょう。
失敗は成功のもとです。次は成功させるよう今回の失敗を活かしましょうね。
さつまいもの基本の育て方
さつまいもを植える時期は4月の終わりから5月の始め頃、地温が18度以上になったときが目安です。
1.日当たりと水はけの良い土で、スコップ等を使い土を掘り起こして土づくりをする。
2.さつまいもの苗は、間隔をあけてやや深めに植え付ける。
3.だいたい120~140日後にさつまいもを収穫します。収穫時期は9月末から11月末が目安とされています。
4.収穫後は、土がついた状態で13~15度の場所に貯蔵しておきましょう。
失敗しないさつまいもの栽培法
つるぼけを防ぐ
つる返しを行わずに栽培をしていると、つるばかり成長してしまいさつまいもの成長が止まってしまうことがあります。
この状態をつるぼけと言いますが、つるが地面に根を張る前にはがしてあげることでさつまいもの栽培を失敗から成功へ変えられるかもしれません。
また、窒素肥料が多いとつるぼけになる可能性があるので、肥料は葉っぱが少し黄色くなってから与えるようにしましょう。
さつまいもの節の位置でさつまいもの大きさが決まる
さつまいもの苗を植えるとき、さつまいもの節をたくさん土に植えると小さめのさつまいもが収穫できます。
反対に、さつまいもの節を少しだけ土に植えると大きなさつまいもが少量収穫できます。適度にさつまいもの節を植えることが大切です。
さつまいもの収穫時期を見極める
さつまいもの収穫時期は、晴れの日が続いてるときにしましょう。
さつまいもは寒さに弱いので、霜が降りる前に収穫することがポイントです。
雨が続いた後の土は湿っているので、カビの原因になり兼ねません。収穫で失敗しないためにも、さつまいもの収穫時期は慎重になってくださいね。
さつまいもの甘みは保存と肥料で決まる
さつまいもを収穫できても甘くないときがあります。理由は肥料の与え過ぎと貯蔵期間の短さです。
さつまいもは、熟成させることで甘みが増すので、収穫したら最低でも1~2週間は寝かせてみると良いですよ。
また、さつまいもはやせた土地で育てた方が甘くなるので肥料の与え過ぎには気をつけましょう。
まとめ
今回は、さつまいもの栽培に失敗する原因を6つご紹介しました。原因として考えられるのは、以下の通りです。
・植える時期を間違えていた
・水はけが悪い
・日照不足
・つる返しをしていなかった
・病気になった
・害虫に食べられてしまった
原因を知ることで、次回さつまいもを栽培するときは、上手に作れる確率が上がります。さつまいもは作りやすい植物ですが、栽培に失敗してしまうこともあります。残念な気持ちもあると思いますが、今回の失敗が糧になり次回は美味しいさつまいもが作れると良いですね。