さつまいもの袋栽培で準備も簡単!袋栽培のやり方とメリット・デメリット
「さつまいもを栽培してみたいけど、育てるスペースがない」場所の問題で諦めてしまった方にとっては、袋栽培が解決策になるかもしれません。さつまいもといえば、広大な畑が必要だったり、大きめのプランターを用意しなければならなかったり、準備が大変そうに思いますよね。
でも、さつまいもは培養土を用意すれば簡単に作れるんです。今回はさつまいもの袋栽培の方法とメリット・デメリットについてお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもの袋栽培の方法がわかる
・気になる疑問点が解決できる
目次
袋栽培のメリット5選
まず、袋栽培のメリットについてご紹介します。袋栽培で簡単に作れるというけれど、どんなメリットがあるのか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
準備するものが少なくて済む
袋栽培のメリットのひとつに準備が簡単であることがあげられます。通常、畑で栽培するためには、草の手入れや土作りが必要になります。その点、袋栽培なら準備の手間がかかりません。
サスティナブルに貢献できる
サスティナブルな地球環境を目指す!つまり、持続可能な地球環境を目指しましょうということですが、袋栽培はサスティナブルにも貢献できます。
なぜなら、袋栽培にすることで、ゴミの削減ができるからです。畑で使用するマルチも必要ありません。さらに、袋自体が丈夫なため再利用できます。新しくプランターを買わなくても済むのでエコになりますよ。
限られたスペースでも栽培できる
家の事情により家庭菜園をするスペースがとれないときもあるでしょう。そんなときに活躍するのが袋栽培です。袋栽培のメリットは、狭いスペースでも栽培が可能なこと。培養土1つ分のスペースだけ確保できればさつまいもが作れます。
袋の置き方次第で栽培の幅が広がる
袋栽培では置き方が自由です。育てる野菜によっては、根を下の方へぐんぐん伸ばすものもあれば、下に伸びず横に伸びるものがあります。プランターの場合は、横置き用のものを縦置き用に使うことができませんが、袋栽培にすることで縦置きと横置きの両方に対応できます。
袋の口を切る方向さえ変えれば柔軟に対応できますね。もし、家に横置きのプランターしかない場合は、袋栽培で縦置きのプランター代わりに使ってみると良いでしょう。
収穫も簡単!あと片づけも手間いらず
畑で収穫する醍醐味もありますが、あと片づけが大変だったり、泥だらけになってしまったり。子供にとっては貴重な体験ですが、泥だらけの服を洗うのって大変と思うこともありませんか。
袋栽培なら畑へ行ってさつまいもを掘り起こす工程を省けます。あと片づけも袋に残った土をそのままゴミとして処分できるので散らかりません。ベランダで作っても汚れないのでマンション住まいの方にもおすすめです。
袋栽培のデメリット
袋栽培のメリットをお伝えしましたが、袋栽培にもデメリットはあります。両方把握した上で最適な選択をすることが大切です。
水はけが悪い
袋栽培のデメリットとして、水はけが悪くなってしまうことがあげられます。袋栽培はプランターや畑と違い、水はけ用の穴がありません。プランターや畑のように水はけを良くして通気性を保つことは難しいでしょう。水をたくさんあげてしまうと、水が袋の中に留まってしまい、根腐れを起こす可能性があります。
水はけの悪さを改善するためには、袋の下の方に水はけ用の穴をあけましょう。また、根腐れを起こさないためにも水のやりすぎには注意してください。土が乾いてきたらしっかりと水をあげると良いでしょう。
安定感がなく倒れやすくなる
袋栽培の場合、安定感は期待できません。栽培用途で袋が作られているわけではないので、風が強いときは倒れてしまう可能性があります。近くの壁に立てかけるようにして配置しておくと不安定な部分をカバーできるので、良かったら試してみてください。
袋栽培でさつまいもを作る方法
袋栽培は畑やプランターがなくても気軽に栽培できるので、限られたスペースでも作れます。さつまいもを植える時期は6月頃がベストなので、それまでに苗や培養土を準備しておきましょう。
【用意するもの】
・25Lほどの袋に入った培養土(水はけの良いもの)
・さつまいもの苗
・スコップ
・軍手
【植え付け】
1.培養土の袋を縦に置き、上の部分を水平に切ります。
2.水の通り道を作るために、袋の半分より下の部分に水抜き穴を作ります。30箇所ほど、ドライバーなどで穴をあけてください。
3.さつまいもの苗を1袋につき2苗を目安に植えていきます。垂直に苗を植えると丸いさつまいもができ、斜めに植えるとほっそりとしたさつまいもができます。
4.日当たりの良いベランダに設置し、土が乾いたら水をあげましょう。順調に成長すれば、3~4か月後に収穫できますよ。
プランターでさつまいもを作りたい方にはこちらの記事が参考になります↓
袋栽培の疑問点を解決
袋栽培をしていると、疑問点もわいてくるのではないでしょうか。例えば、「雨が降った場合の水やりはどうしたら良いのか」「さつまいもが上手く育たないのはなぜか」のように、気になることも出てきますよね。そこで、3つの疑問点について解説します。
畑より袋栽培の方が成長が早いのはなぜ?
畑に比べ、袋栽培の方が成長が早いこともあります。なぜなら、袋栽培では土の容量が限られているので、直射日光が当たりやすく地温が高くなるからです。
さらに、側面から直射日光が当たるため、地温も上昇します。地温が高いと成長は良くなるので袋栽培の方が成長が早いといえるでしょう。
大雨のときはどうしたら良い?
水のやりすぎは根腐れの原因になり兼ねません。自分で水の量をコントロールのであれば問題ありませんが、雨などの自然現象は難しいですよね。大雨の予報が出ていたら、早めに対処することが大切です。
重い培養土の袋を無理やり移動させるのは大変ですし、ひっくり返してしまうリスクもあります。順調に育っていたさつまいもにダメージを与えないためにも、袋を動かさずに対処するようにしましょう。
例えば、袋の口を狭くしておくことや水はけを良くするため、袋の下の方に穴をあけておくのも良いでしょう。もし、風が強くなりそうなときは、注意しながら袋を壁側に寄せておくと転倒を防げます。
さつまいもが育たなかった理由は?
さつまいもの袋栽培で収穫できる本数は、畑での栽培より少ないです。それでもさつまいもが育たず根ばかりになっていたら、肥料をあげすぎていないか確認しましょう。
さつまいもは肥料を与え過ぎるとつるぼけを起こしてしまいます。つるぼけとは、葉の方に栄養が行き渡ることで葉が成長し、さつまいもに栄養が届かなくなってしまう現象です。
袋栽培を行う場合は、もともと肥料が入っているものも多いので、あとから肥料を与える必要はありません。また、土が硬すぎる場合もさつまいもが上手く成長できないようです。肥料と土の硬さがさつまいもが育たなかった理由の一部ではないでしょうか。
まとめ
今回はさつまいもの袋栽培の方法とメリット・デメリットについてお伝えしました。袋栽培は、準備も最小限で良いですし、マルチがいらない分ゴミもでません。場所が確保できなくても狭いスペースで栽培できるメリットもあります。
一方、水はけや安定感の問題はありますが、水はけ用の穴をあけたり、壁に寄せる等により対策は可能です。さつまいもの袋栽培は、簡単にできるので、初心者の方でも始めやすいでしょう!良かったら子供と一緒に挑戦してみませんか?