【秋の味覚さつまいも】種類が多くて選べない?!おいしいさつまいもの選び方
「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」など、秋はさまざまな楽しみが増える季節です。過ごしやすい気候になり、食べものもおいしい季節ですよね。子どもたちの芋掘り体験でも馴染みの深いさつまいもも、秋の醍醐味のひとつといえるでしょう。
とはいえ、さつまいもは種類が豊富なので、どのさつまいもを選べば良いのか迷ってしまうこともあるかもしれません。そこで今回は、食欲の秋におすすめのさつまいもの種類と選び方についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもの種類がわかる
・さつまいもの選び方がわかる
目次
さつまいもの旬と食べ頃
さつまいもの旬は秋です。早いものだと8月頃から収穫がはじまり、11月頃まで続きます。収穫したさつまいもはすぐに食べたくなりますが、実は食べ頃はもう少しあと。
さつまいもを収穫してから2～3ヶ月ほど冷暗所に寝かせることで、熟成されておいしくなるのです。
一方、収穫してすぐのさつまいもは、熟成期間の長いさつまいもに比べて甘みが少なく、淡泊な味のものが多いようです。さつまいもは寝かせると余分な水分が減り、収穫後よりもさつまいもの甘さが際立ちます。
旬の野菜を食べるメリット
旬とは、食材が一番おいしく食べられる時期のことです。旬の野菜は、栄養価が高く、味わい深い食材が多いですよね。
スーパーでも手頃な価格で購入できるので、献立に登場する回数も増えるでしょう。また、さつまいも堀り体験など、旬を活かしたイベントができるメリットもあります。
さつまいもの種類
さつまいもには多くの品種がありますが、多すぎてどれを選んだら良いのかわからないという方もいるでしょう。ねっとり系やしっとり系、ほくほく系などのさつまいもの中から、おすすめのさつまいもの種類をご紹介します。
安納芋（あんのういも）
ねっとり系でおなじみの安納芋。濃厚な甘みが特徴で、糖度40度を超えるさつまいももあることから、焼き芋用のさつまいもとして人気が高いさつまいもです。安納芋は、鹿児島県で数多く栽培されています。
シルクスイート
「春こがね」と「紅まさり」を掛け合わせたさつまいも。口当たりがなめらかでしっとりとした食感が特徴です。さつまいも自体に水分が多く、まるでシルクのような上品な舌触りが楽しめます。
紅はるか
しっとり系といえば、紅はるかがおすすめ。スイーツのような甘さとしっとり感のバランスが抜群です。しっとりしつつ、ほくほく食感も併せもつ、後味の良さが魅力のさつまいもです。
紅あずま
東日本でよく食べられている紅あずまは、さまざまな料理に使えて汎用性の高いさつまいもです。繊維質が少なく、お菓子の材料としても使いやすい品種として有名です。焼き芋にすると懐かしいほくほく食感が楽しめます。
鳴門金時
ほくほく食感のさつまいもが食べたいときにおすすめしたい、鳴門金時。関西地方では、家庭菜園で栽培している方が多いようです。さつまいもの断面が黄金色をしていることが金時芋の由来となり、栗のような食感が人気のさつまいもです。
パープルスイートロード
断面が紫色のパープルスイートは、カラフルな見た目からお菓子やサラダに合わせることが多いさつまいもです。紫色のアントシアニンも豊富に含まれています。
さつまいもの選び方
さつまいもを選ぶときは、以下の3つのポイントを参考にしてみてください。
・色ツヤが良い
・ずっしりとした重みがある
・切り口に蜜がある
では、ひとつずつ詳しく解説します！
さつまいもの表面のツヤと色が良い
おいしいさつまいもの目印は、さつまいもの表面にツヤがあり、皮の色が濃く全体的にキレイなものです。皮の色がまだらになっているものは、栄養がうまく届いていない場合があるため、選ばないようにしましょう。
さつまいもにずっしりとした重みがある
さつまいもを手に持ったときに、ずっしりと重みを感じるものを選びましょう。ラグビーボールのような形で適度に太さがあるものが、おいしいさつまいものサインです。
反対に、細いさつまいもは繊維質のものが多く、口当たりが悪いので、重さも判断基準のひとつとして考えておきましょう。
甘いさつまいもには切り口に蜜がある
さつまいもの両端に飴色の蜜があるものは、糖度が高い証拠です。見た目はいまいちでも、蜜のあるさつまいもは甘くておいしいものです。
選ばないほうが良いさつまいもとは
おいしいさつまいもの選び方の他に、選ばない方が良いさつまいももお伝えします。ポイントは「ひげ根が硬い」「芽がでている」「表面に黒い点がある」ものを選ばないことです。
さつまいもにひげ根があるものは、繊維質のものが多くおいしさを期待できません。また、芽がでているものは、芽の部分に栄養が分散されてしまい甘さがいまいちのことがあります。さつまいもの表面に黒い点がある場合は、低温障害を起こしていて、傷んでいる可能性があります。
おいしいさつまいもの選び方と注意点を知り、選ぶときの参考にしてみてくださいね。おいしいさつまいもの選び方について詳しくはこちらの記事で解説しています↓
さつまいものおすすめレシピ3選
さつまいものおすすめスイーツをご紹介します。素材の味を活かした素朴なおやつから、とろける食感がやみつきになるプリンまで、食欲の秋にぴったりのレシピです。
大学芋
カロリーが気になる方におすすめしたい、揚げないヘルシー大学芋。フライパンでカリッと焼いて、たっぷりの蜜に絡めて頂きます。
さつまいもを切るときは、断面を多めにすると食感が良くなります。時間がない方は、さつまいもを焼く前に電子レンジで柔らかくしてから調理すると良いでしょう。大さじ1の油だけで作れるのに、揚げたての大学芋のような食感が楽しめるレシピです。
レシピの詳細はこちらの記事をご覧ください↓
スイートポテト
さつまいもを活かして作るスイートポテトは、おやつに人気のスイーツです。生クリームで作ればコクのある味わいになり、牛乳で作れば素朴な味わいであっさりと頂けます。裏ごしせずに作れば食物繊維もたっぷり！甘さを調整して好みのスイートポテトを作ってみてくださいね。
レシピの詳細はこちらの記事をご覧ください↓
さつまいもプリン
見た目が可愛いさつまいもプリンは、フライパンひとつで作れるお手軽レシピです。ひと口食べると口の中にさつまいもの風味が広がります。トッピングには、小さくカットしたさつまいもと生クリームを添えれば、満足度の高いおやつが完成します。
レシピの詳細はこちらの記事をご覧ください↓
まとめ
今回は、食欲の秋におすすめのさつまいもの種類と選び方についてご紹介しました。さつまいもの旬は秋ですが、食べ頃は収穫してから2～3ヶ月後です。
種類も豊富でねっとり系なら安納芋、しっとり系なら紅はるか、ほくほく系なら紅あずまなど、食感や甘さによって好みのさつまいもを選びましょう。
さつまいもの表面の色ツヤが良く、ずっしりとした重みがあり、切り口に蜜があるものを選ぶと甘くておいしいさつまいもが選べます。せひ、参考にしてみてくださいね。
■プロフィール■
病院栄養士として患者様に寄り添った食事作りに専念。保育園栄養士として勤務した経験もある。
その後、特別養護老人ホームにて高齢者様の食事作りや栄養ケアマネジメント業務に携わる。
