さつまいものアク抜きはなぜ必要?料理をおいしくするアク抜きの方法
さつまいもはアク抜きをした方が良いと知っていても、なぜアク抜きが必要なのかご存じですか。さつまいもを切ったままにしておくと、黒くなってしまうからアク抜きをする必要があると思う方もいるでしょう。
確かに見た目を良くするためにアク抜きをする場合もありますが、他にもアク抜きをする理由があります。そこで今回は、さつまいものアク抜きはなぜ必要なのか、料理をおいしくするためのアク抜きの方法と合わせてご紹介します。
アク抜きをした方がおいしくなる料理やアク抜きをせずにおいしく頂ける料理もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかることは以下の通り。
・正しいアク抜きの方法がわかる
・アク抜きの有無で変わる料理がわかる
目次
アク抜きが必要な理由
さつまいものアク抜きは必ずしも必要ではありません。とはいえ、調理工程でアク抜きをすることで、料理の見た目が良くなったり、苦みやえぐみが取り除かれたりするため、料理によってはアク抜きをした方が良い場合もあります。さらに、アク抜きをすることで調味料が染み込みやすくなるメリットもあるのです。
さつまいもが黒くなる原因はアク
さつまいもを切ったあと、断面が黒ずんでしまった経験はありませんか。さつまいもが黒くなってしまう原因を作っているのがアクです。
アクの成分は、ヤラピンやクロロゲン酸、タンニンなので、食べても問題ありません。クロロゲン酸やタンニンに関しては、コーヒーや緑茶などにも含まれるものなので、安心感がありますよね。
ただし、アク抜きをしないと調理後の見た目が黒くなってしまったり、味がさつまいもに染み込まなかったりする場合があります。
正しいアク抜きの方法
アク抜きは簡単にできるため、早速取り入れてみませんか。見た目や味にこだわりたい料理にぜひご活用ください。
【アク抜きの方法】
1.さつまいもの両端を切り落とし、さつまいもを切る
2.さつまいもを切ったらすぐに、水にさらす
水の量はさつまいもがかぶるくらいで、5~10分アク抜きをする
3.水が白く濁ったら、2~3回ほど水を交換する
4.水の濁りが気にならなくなったらアク抜き終了
5.水気を拭き取ってから調理する
色よく仕上げたいときの豆知識
アク抜きだけでも十分キレイな色に仕上がりますが、さらにひと手間加えることでより色良く仕上げることができます。その方法は、レモン汁や酢を少しだけ加えること。レモン汁や酢には、変色を防ぐ効果があるため、気になる方は試してみてくださいね。
時間がないときの対処法
アク抜きをしたいけれど時間がない!そんなときに試して欲しい方法をご紹介します。
アク抜きの時短ワザ
アク抜きを早くするためには、水につけたさつまいもを手で揉んでアクを出しやすくする方法が効果的です。水が白く濁ってきたら、水を交換しながら行いましょう。
さつまいもの皮は厚めにむく
アクはさつまいもの皮付近に多く含まれています。もし、アク抜きの時間が取れないときは、さつまいもの皮を厚めにむくことで対処できます。厚めにむいた皮は、あとできんぴらにすると無駄なく食べられますよ。
アク抜きで料理をワンランクアップさせたい方は、こちらの記事が参考になります↓
アク抜きをおすすめするものとそのままで良いもの
では実際に、どのようなときにアク抜きをすると良いのか、反対にそのまま調理してもおいしく食べられるものにはどのようなものがあるのかお伝えします。
アク抜きをして見た目がキレイに仕上がる天ぷらや煮物
色彩豊かに仕上げたいときや、調味料を染み込みやすくしたいときは、アク抜きをおすすめします。さつまいもを切って放置しておくと、アクによって黒くなってしまい、そのまま調理すると仕上がりも黒ずんでしまいます。
天ぷらや煮物など、見た目をキレイに仕上げたいときは、アク抜きをしてから調理をすると良いでしょう。
アク抜きをして食べやすくする離乳食
赤ちゃんの味覚は大人よりも敏感なので、苦みやえぐみを強く感じてしまいます。苦手意識をもつと離乳食が進まなくなる場合もあるため、さつまいものアク抜きをしてから与えることが大切です。
アク抜きをすることで、苦みやえぐみのもとであるヤラピンやクロロゲン酸、タンニンが弱まるため、調理前に行うと良いでしょう。
アク抜きせずにおいしく食べられる焼き芋やふかし芋
焼き芋やふかし芋などの場合は、アク抜きはせずに調理しても構いません。丸ごと頂く焼き芋やふかし芋は、煮物や天ぷらのように断面が見えないため、アク抜きをしなくても大丈夫です。
さつまいもの皮付近にはヤラピンが含まれているので、焼き芋やふかし芋にしたときは、皮まで一緒に頂きましょう。
また、アク抜きをしないことで、水に溶けやすいビタミンCや食物繊維などを留めておくことができます。栄養もしっかり摂取したい方は、アク抜きをしない調理法も試してみてくださいね。
まとめ
今回は、さつまいものアク抜きはなぜ必要なのか、料理をおいしくするためのアク抜きの方法と合わせてご紹介しました。
さつまいものアクの正体は、ヤラピンやクロロゲン酸、タンニンです。これらの成分は、コーヒーや緑茶にも含まれているため、口にしても害はありません。
ただし、アク抜きをしないと見た目が黒くなってしまったり、苦みやえぐみが抜けずさつまいもをおいしく食べられない可能性もあります。今回ご紹介したアク抜きの方法を試して、見た目良し、味良しの料理を作ってみませんか。