甘くて美味しいさつまいもの見分け方|細いさつまいもと丸いさつまいもの違い
同じ焼き芋を買うなら、甘くて美味しいものの方が良いですよね。自分で調理するときも、甘いさつまいもを見分ければ、美味しい料理が作れます。
確かに品種によって、ねっとり系やしっとり系、ほくほく系などに分けられているので、品種から甘いさつまいもを選ぶことはできます。とはいえ、今買ってきたさつまいもの中で、甘いものはどれなのか知りたい場合もあるでしょう。
そこで今回は、甘くて美味しいさつまいもの見分け方と、細いさつまいもと丸いさつまいもの違いについてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもを甘くするためのポイントがわかる
・甘いさつまいもの品種がわかる
目次
甘くて美味しいさつまいもの見分け方
「甘くて美味しいさつまいもが食べたいのに、いざ食べてみると予想より甘くない」もし、焼き芋やさつまいもを選ぶ前であれば、細長いさつまいもを選んで見ると良いかもしれません。その理由をお伝えします。
細長いさつまいもの場合
意外かもしれませんが、細長いさつまいもは甘くて美味しいといわれています。細長いさつまいもは、地表から近い部分に実ります。太陽からの距離も近いので、乾燥しやすいといえるでしょう。
乾燥した場所では、さつまいも自身が身を守るために糖を蓄えやすくなるようです。そのため、地表から近い場所で収穫された細長いさつまいもは甘みが詰まっているといえるでしょう。
丸いさつまいもの場合
丸いさつまいもは、細長いさつまいもに比べて甘さが控えめです。丸いさつまいもは、地中深くにできる場合が多く、乾燥の影響を受けにくいことが理由のひとつです。
さらに、地中深くの土は硬くなるため、さつまいもが下に伸びることができません。下に成長できないため、横に成長するため丸い形になります。
さつまいもを甘くするためのポイント
さつまいもを甘くするには、ちょっとしたコツがあります。まず、「熟成期間を設けること」。そして、「低温加熱で調理すること」。なぜ、このふたつの方法を試すとさつまいもが甘くなるのか、理由を解説します。
甘くするために熟成期間を設ける
さつまいもは、収穫後よりも一定期間熟成させてから食べる方が甘いのをご存じですか。実は、さつまいももフルーツと同じように熟成させると美味しくなるのです。
メロンや桃など、熟成したフルーツは甘くて美味しいですよね。さつまいもも同じように、収穫してから寝かせておくことで甘くなります。
その理由は、さつまいものでんぷんが関係しています。収穫後1~2ヶ月熟成させることで、さつまいものでんぷんが糖に変わり、甘くて美味しいさつまいもに変化します。
低温加熱で調理する
さつまいもは熟成させることで甘くなります。加えて、調理法によっても甘いさつまいもが食べられるのです。ここでポイントとなるのが、低温でじっくり加熱すること!
低温で加熱すると、さつまいものβ-アミラーゼがでんぷんを分解し、でんぷんを糖に変えるため甘くなります。β-アミラーゼは酵素の一種であり、70~80℃の温度帯で活発に働きます。
そのため、ゆっくり時間をかけて加熱することで、さつまいも本来の甘さが引き出されるのです。煮たり茹でたりする方法もありますが、でんぷんが水に溶けてしまうので、焼き芋にして食べるのがおすすめです。
甘いさつまいもの品種を知ろう!
さつまいもは品種によって、甘さや食感が異なります。甘くて美味しいさつまいもを好む方がいれば、甘さ控えめでほくほくしたさつまいもを好む方もいます。
好みに合わせてさつまいもを選べるように、代表的なさつまいもの品種についてお伝えします。
ねっとり系の代表格!安納芋
ねっとり系でお馴染みの安納芋。鹿児島県の種子島で多く収穫されるさつまいもです。安納芋の特徴は、ねっとりとした食感と濃厚な甘み。水分が多いので、焼き芋にすると甘くてしっとりした食感が楽しめます。
トロッとした食感がまるでスイーツと表現されるように、なかには糖度が40度以上になるものもあります。焼き芋にして食べると蜜があふれることもあり、安納芋を蜜芋と呼ぶこともあるのだとか。
蒸しても焼いても美味しい安納芋の食べ頃は、10月~1月なのでぜひチェックしてみてください。
しっとり系といえば紅はるか
しっとり系の焼き芋が食べたいときは、紅はるかがおすすめです。紅はるかも安納芋のように糖度が高いさつまいもです。
じっくりと加熱することで、糖度が50~60度まで上昇しますよ。ちなみに、ぶどうの糖度は17~22度、みかんの糖度が10~14度なので、いかに甘いかがわかります。
しっとりクリーミー甘さが特徴の紅はるかの食べ頃は、11月~1月です。食べ頃になったら、スーパーで探してみるのも良いかもしれませんね。
ほくほく系が食べたいときは紅あずま
料理用に使いたいなら、ほくほく系の紅あずまがおすすめです。紅あずまは、焼き芋以外にも天ぷらや煮物など、幅広く活用できます。
繊維質も少ないのでお菓子作りにもぴったりのさつまいも。ほくほく食感の焼き芋が食べたいときや、甘さ控えめで昔懐かしい焼き芋が食べたいときは、紅あずまを選びましょう。
ねっとり系やしっとり系、ほくほく系のさつまいもは他にもたくさんあります。気になる方は、以下の記事をご覧ください↓
まとめ
今回は、甘くて美味しいさつまいもの見分け方と、細いさつまいもと丸いさつまいもの違いについてご紹介しました。
細長いさつまいもと丸いさつまいもを比べてみると、細長いさつまいもの方が甘いことがわかりました。他にも、熟成期間を設けたり、じっくり低温で加熱したりすることでさつまいもが甘くなります。
品種によっても甘さが違うので、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。ぜひ、甘くて美味しいさつまいもを選んでみてくださいね。