さつまいもが発芽しないときに確認したい!原因と対処法
「いつ芽がでるのかな」とワクワクしながらさつまいもの発芽を待っていたのに、発芽する気配がない。簡単に育てられるはずなのに、なぜ発芽しないのか気になってしまいますよね。
そんなときはもう一度、さつまいもが発芽するために必要な条件を見直してみましょう。そこで今回は、さつまいもが発芽しないときに確認したい原因と対処法についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもが発芽しないときの対処法がわかる
・さつまいもを発芽しやすくする方法がわかる
目次
さつまいもが発芽しない原因
さつまいもは栽培しやすい野菜です。とはいえ、芽出しの方法を間違えるとうまく育ちません。まずは、さつまいもが発芽しない原因を確認しましょう。さつまいもが発芽しない原因は以下のとおりです。
・適温の時期に植えていない
・湿気が高い
・さつまいもに元から傷がある
では、ひとつずつ見ていきましょう。
適温の時期に植えていない
さつまいもは適温の時期に芽出し作業をしないと、発芽しないことがあります。さつまいもが発芽するための適温は、20~30℃の範囲といわれています。
3月~4月の冬から春に移り変わる時期ですね。ただし、暖かくなったり寒くなったりと、気温が安定しない時期に植えてしまうと、育ちにくい場合もあるので注意しましょう。
湿気が高い
高温多湿の状態が続くと、さつまいもが発芽しにくくなります。温床栽培の場合、発芽するまでは水やりはほとんどしなくても大丈夫です。
水やりを頻繁にしてしまうと、土のなかは湿った状態が続いてしまいます。湿った状態が続くと、さつまいもが腐りやすくなってしまうため気をつけなければなりません。
さつまいもに元から傷がある
さつまいもが発芽しないのは、さつまいもに傷がついていたからかもしれません。傷は目でみてわかりますが、見た目からはわかりにくいものもあります。
たとえば、さつまいもにしわが多かったり、触ってみて柔らかかったりするものは腐っている可能性が高いです。このような状態のさつまいもは、芽出しがうまくいかない場合が多いでしょう。
さつまいもが発芽しないときの対処法
さつまいもが発芽しないときは、以下の対処法を試してみてください。
・水の交換はこまめにする
・通気性を良くする
・温度管理に気を付ける
詳しく見ていきましょう。
水の交換はこまめにする
水耕栽培でさつまいもを上手に発芽させるためには、こまめに水を交換しましょう。水の交換を怠ると、水が濁ってしまったり、水に浸けていたさつまいもが柔らかくなってしまったりする可能性があります。
このような状態だと、さつまいもが発芽する前に腐ってしまうことも考えられます。清潔な状態を保ち、水の交換は毎日するのが理想です。
もし、ぬめりや泡立ちが見られたときは、こまめに水交換を行ってください。また、水を交換するときに、さつまいもに傷がついてしまうと、腐りやすくなってしまうので注意しましょう。
通気性を良くする
通気性を良くすることは、さつまいもを育てる上で大切なポイントです。通気性が悪いとさつまいもがムレてしまい、発芽しにくくなってしまいます。
とくに、温床栽培でビニールを使用している場合は、空気穴を開けるなどの対策が必要です。空気穴を開けることで、さつまいもがしっかり呼吸できるような環境を整えてあげましょう。
温度管理に気を付ける
気温が低い時期にさつまいもの芽出し作業を行うと、さつまいもが腐ってしまう可能性があります。さつまいもが発芽するための適温は25℃ほどです。
まだ寒い時期に芽出しを行うと、気温が安定せず上手に発芽しないかもしれません。気温が低い時期に作業をする場合は、ビニールなどで保湿しながら温度管理をすると良いでしょう。
さつまいもの芽出しには2つ方法があります。温床栽培と水耕栽培のやり方については、こちらの記事で解説しています↓
さつまいもを発芽しやすくするには
さつまいもを発芽しやすくするためのひと手間をご紹介します。この工程を挟むことで、発芽しやすくなるので、ぜひ取り入れてみてください。
お湯を活用する
さつまいもを発芽しやすくするために、温度を味方につける方法があります。さつまいもを、48℃のお湯に40分ほど浸してから芽出しをすると発芽しやすくなります。
同時に熱めのお湯に浸けることで、殺菌処理もできるため一石二鳥といえるでしょう。
ただし、さつまいもの芽出しに成功した後も、気をつける点がいくつかあります。折角さつまいも作りに挑戦するのであれば、失敗したくないですよね!
芽出しに成功してからの注意点について、気になる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
→さつまいもの栽培に失敗する原因6選
好みの種芋を選んでみよう!
種芋は、スーパーのさつまいもでも問題ありません。ねっとり系の安納芋やほくほく系の紅あずま、しっとり系の紅はるかなど、食感や甘さが異なるさつまいものなかから、好みのさつまいもを選んでみてくださいね。
もし、自家栽培で作ったさつまいもが余っていた場合は、翌年までさつまいもを貯蔵しておいて種芋として使用することもできます。
さつまいもの品種についてこちらの記事で詳しく解説しています↓
まとめ
今回は、さつまいもが発芽しないときに確認したい原因と対処法についてご紹介しました。さつまいもは、寒すぎる環境では発芽しにくい性質があります。
湿度が高すぎても腐りやすくなるので水やりの頻度に気をつけましょう。水耕栽培で育てる場合は、こまめな水の交換も大切です。さらに、温度管理と通気性にも気を配り、さつまいもの発芽を促しましょう。