【初心者必見】さつまいも栽培後のお手入れ法|連作しても大丈夫?
さつまいもは簡単に育てられる作物ですが、日頃からお手入れをすることで、美味しいさつまいもができるでしょう。でも、何から始めたら良いのか、何に気を付けたら良いのかわからないこともありますよね。そこで今回は、さつまいも栽培後のお手入れ法とさつまいもの連作障害についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもの連作障害についてわかる
・連作障害を防ぐ方法がわかる
目次
さつまいもを植え付けた後のお手入れ法
さつまいもの植え付けが済んだら、定期的にお手入れをしていきましょう。美味しいさつまいもを収穫するために、ほんのひと手間でも日頃のお手入れが大切です。お手入れ法は以下のとおりです。
【3つのお手入れ法】
・つるぼけを防ぐ
・葉っぱのお手入れ
・害虫対策
では、ひとつずつ見ていきましょう!
つるぼけを防ぐ
さつまいもはやせた土地を好む作物ですが、肥料を与え過ぎるとつるぼけを起こしてしまいます。つるぼけとは、つるばかりが伸びてしまう症状のこと。つるぼけになるとつるに栄養が行き渡り、さつまいもが栄養不足の状態に陥ってしまいます。
結果的につるぼけしてしまったさつまいもは収穫量が期待できません。土に張り付かないようにつるをこまめにはがしてあげることで対処できます。週に一度はつる返しを行ってください。
前年に育てていた作物の肥料が残っている場所でさつまいもを育て始めると、土壌の肥料が良すぎる状態なのでつるぼけを起こしやすくなってしまいます。もし、肥料が残っている場合は、肥料を追加せず様子を見てください。
葉っぱのお手入れ
つるをかき分けながら見ていくと、黄色い葉があるかもしれません。黄色い葉をそのままにしておくとダンゴムシやナメクジなどが発生し、さつまいもが食べられてしまうことがあります。そのため、黄色い葉を見つけたら、適宜取り除いてあげましょう。
つるを持ち上げるようにしてみると見つけやすいです。土が見えなくなるくらいつるが育ってくるまでは、草むしりもこまめに行いましょう。
害虫対策
作物を育てるときは、害虫対策も忘れてはいけません。さつまいもを食べてしまう害虫を見つけたら、すぐに取り除くことが大切です。さつまいもの葉を食害する虫には、ハスモンヨトウやナカジロシタバ、エビガラスズメなどがいます。
虫食いだと思っていたものが、野ネズミのしわざだったということもあるので注意しましょう。野ネズミは、もぐらが作った穴を通ってさつまいもまでたどり着きます。もぐらの穴を見つけたら、穴を埋めれば野ネズミからの害を防げるでしょう。
その他の病害虫については、こちらの記事に詳しく書かれています↓
さつまいもは連作しても大丈夫?
ところで、さつまいもは連作に強いといいますが、本当に大丈夫なのでしょうか?そこで、さつまいもと連作障害について詳しく見ていきましょう。
連作とは
連作とは、毎年同じ場所で同じ野菜を栽培することです。また、連作することで土の中の栄養が不足し、土壌中のバランスが崩れてしまったり、病原菌の温床になったり、病害虫が発生して作物の成長が阻害される症状を連作障害といいます。
アブラナ科やナス科、ウリ科などの作物を同じ場所で何年も育てていると起こりやすいでしょう。うまく育たなかったり、枯れてしまったりすることがあるので、連作に向かない作物は栽培するまでの期間をあけた方が良いかもしれません。
たとえば、人参やかぼちゃなどは連作も可能ですが、きゅうりやじゃがいもは2年ほど土を休ませた方が良いでしょう。さといもやトマトは3~4年の休息が必要だといわれています。
さつまいもと連作障害
さつまいもは連作障害しにくい作物といわれています。高温、酸性の土で良好に育ち比較的育てやすい作物ですが、毎年同じ場所でさつまいもを栽培していると、土自体の力が弱くなってしまうそうです。
連作するのは2~3年までがおすすめです。ただし、ネコブセンチュウが発生している場合は、リスクが高くなってしまうので、可能であれば連作は避けた方が良いでしょう。
ネコブセンチュウとは
ネコブセンチュウとは、センチュウの仲間でありとても小さな虫です。さつまいもに寄生すると、根がこぶのように膨らんでしまいます。そのままにしていると、さつまいもの生育がストップしてしまい、次第に枯れてしまいます。ネコブセンチュウが発生してしまったら、根っこごと掘り起こしてから処分してください。ネコブセンチュウの被害があった際は、連作も避けた方が良いでしょう。
連作障害を防ぐ方法
連作障害を防ぐために、土のバランスを整えて病害虫の発生を防ぎましょう。コンパニオンプランツを活用してみるのがおすすめです。
コンパニオンプランツとは、2種類以上の食物を近くに植えて育てること。コンパニオンプランツによって生育が良くなったり、病害虫が減ったりするメリットあります。
他にもたくさんの対策があり、マリーゴールドは、センチュウ類を寄せ付けない作用が知られています。そのため、マリーゴールドとかぼちゃ、マリーゴールドとトマトなどと一緒に栽培されることが多いです。
さつまいもの収穫が終わったらすること
さつまいもはそのまま育てていても大丈夫ですが、連作障害が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
対策として、収穫時期が異なる作物を交互に育てると良いでしょう。玉ねぎやほうれん草をさつまいもの収穫が終わったあとに育てることで連作障害が防げます。
ただし、キャベツやかぶは連作障害を起こしやすい作物なので、避けた方が無難です。アブラナ科の植物はネコブ病に弱いので、後作を考えるなら玉ねぎかほうれん草を選びましょう。
まとめ
今回は、さつまいも栽培後のお手入れ法とさつまいもの連作障害についてご紹介しました。さつまいもは比較的育てやすい作物ですが、手をかけてあげることで、美味しいさつまいもがたくさん収穫できるかもしれませんね。「つる返し」「葉っぱのお手入れ」「害虫対策」を意識して栽培していきましょう。さつまいもは連作障害がおきにくい作物です。とはいえ、病害虫の被害にあっているときは気を付けなければなりません。適切に対処しながら、美味しいさつまいもを今年も育ててくださいね。