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さつまいもの育て方|さつまいもに詳しくなる!豆知識もご紹介

さつまいもを育ててみたいけど、栽培の仕方がわからない方にとっては、どこからはじめたら良いのか迷ってしまいますよね?

簡単とはいうけれど、「失敗したら嫌だな」という気持ちもあるでしょう。

そこで今回は、さつまいもの育て方について、ひとつずつ丁寧に解説します。

さらに、さつまいもに詳しくなれる豆知識もご紹介!楽しくさつまいもを育てて、栽培の喜びを一緒に体験してみませんか?

 

さつまいもの豆知識

さつまいもの歴史

さつまいもはメキシコを中心とする熱帯アメリカ原産の多年生植物で、紀元前800~1000年のころには中央アンデス地方で栽培されていたという記録が残っているほど人類との関わりが深い植物です。

コロンブスが15世紀の終わりにヨーロッパに持ち帰るとインドを始めとする東南アジアに伝わり、日本には中国経由で現在の沖縄県である琉球王国から鹿児島県に伝わりました

八代将軍の徳川吉宗のころに全国に広められましたが、当時の鹿児島県の呼び名である薩摩の名前からさつまいもと呼ばれるようになったそうです。

 

さつまいもの生産量

土壌を選ばず栽培が容易なことから現在では日本全国で栽培されています。

伝来の地である鹿児島県が全体のおよそ4割を占めており、次いで茨城県の2割、千葉県の1割と、上位3県で全国のおよそ7割が生産されています。

 

さつまいもの育て方

さつまいもには「ベニアズマ」「ベニアカリ」などたくさんの種類がありますが、育て方は基本的に同じで水はけのよいやせた土地で育て、ツルを生い茂らせないことがコツとなっています。

育て方は挿し苗(挿し穂)を植え付ける方法と、種芋を育てて挿し苗取りをする方法、市販の苗から育てるという3種類の方法がありますが、一般的には4月下旬ころから種苗店やホームセンターなどで販売される苗を購入して植え付けるケースが主流です。

では、具体的な育て方をみていきましょう!

 

良い苗を選ぶ

良い苗を選ぶ際は、茎が太くしっかりとした節間が間のびしておらず葉色が濃くて厚みがあるもので、節数が4~5程度で苗の長さが15~20センチくらいのものを選びます。

実際に植え付けるまでは時間がかかる場合は、浅く水を張ったバケツなどの容器に浸けて日陰に置いておくと1週間くらいは持つので安心です。

 

土づくり

植え付け前の土づくりでは、植え付けの10日くらい前によく耕して幅45センチ程度の畝を作ります

その際には水はけと通気性をよくするために畝の高さを30センチ程度高くすることが必要で、畝と畝の間に水が溜まらないように多少の傾斜を付けるようにしておきます。

これで土壌は完成ですが、さつまいもの収穫は10月後半から11月中旬と長期間になるため、雑草を防ぎ保温効果を高めるために畝全体をマルチングしておくようにしましょう

 

植え付け

植え付けの時期は5月の中旬から6月の中旬までが目安です。

育て方のポイントは、日当たりのよい通気性に富んだ乾燥した土壌を活用すること。

栄養たっぷりの土壌だとツルばかりが成長してしまうため痩せた土壌に植え付けることが重要となっています。

そして、植え付けは苗をやや斜めにして、さつまいもになる根が出るための節を4~5個程度地中に入れ、葉は土に埋まらないように地上に出してマルチの穴は土でしっかりと塞いでおきます。

 

植え付けたら肥料にも注意する

さつまいもは痩せた土地を好むため、植え付け後も肥料を与えないとしている園芸情報誌などもありますが、さつまいもを大きく育てるためには「カリウム」が必要です。

しかし、市販されている肥料にはカリウムが配合されているものが多いものの、ツルばかりが成長してしまう「窒素」も配合されているため不向きです。

そのため窒素成分が少なめで、その倍程度のカリウムが配合されている専用の肥料を使うことがおすすめです。

 

肥料を与える時期

成長が進んでしまうといもの肥大が鈍くなってしまうため、肥料を与える際は6月中にすることが重要です。

遅れることのないように気を付けなければなりません。

 

除草作業

植え付けて肥料を与えた後は苗の成長を見守るだけですが、ここで重要なことが除草作業です。

放任されがちなさつまいもの栽培において一番の失敗原因は雑草管理となっています。

雑草が増えてしまうと日当たりが悪くなるため、さつまいもが成長せずに筋っぽくなってしまい、糖分も貯まらなくなってしまうことから、ツルが隠れるほど茂ってしまう前にこまめに除草作業を行うことが必要です。

 

寒くなるまえに収穫

収穫は地面の温度が9度を下回るといもが腐敗しやすくなるため、11月前後の霜が降りる前に行うようにします。

まず地表のツルを鎌などで刈っておき、三つ又鋤やスコップなどで土中のいもを傷つけないように掘り下げていきます。

さつまいもに当たらないように少し離れた場所から大きく穴を掘ることがポイントで、さつまいもに付いている根の部分を少し残して収穫すると保存性が良くなるのでおすすめです。

収穫後は土を付けたまま新聞紙に包み15度前後の場所で保存しておくと甘味が増しておいしくなりますが、密閉した箱などにいれてしまうと腐りやすくなるため注意が必要です。

 

さつまいもの栽培で気をつけること

ツルが伸びると病害虫にも気を付ける必要があります。

さつまいもは基本的に無農薬でも栽培しやすい作物ですが、寄生型の「ネコブセンチュウ」は増加しやすくほかの植物にも寄生してしまうため、専用の土壌殺虫剤を種苗店などで購入して噴霧しておくようにします。

また、苗が成長して伸びたツルが地面に付いてしまうと葉の根元から根を出してしまうことがあります。

さつまいもは根に養分が蓄積したものなので、そのまま放置しておくと地表を這うツルにもさつまいもが付いてしまい養分が分散されてしまうため、ツルを引き上げて土から根をはがして反転させる「ツル返し」をしておくことが必要です。

 

さつまいもの栽培に失敗したくない方はこちらの記事もおすすめです↓

さつまいもの栽培に失敗する原因6選|次こそ成功したい方のための対処法

 

まとめ

今回は、さつまいもの育て方とさつまいもの豆知識をお伝えしました。

さつまいもは痩せた土壌を好み、栽培しやすい作物です。栽培中のコツを抑えて美味しいさつまいもを作ってみませんか?

手順に沿ってさつまいもを育てれば、秋には手作りの美味しいさつまいもが収穫できるでしょう。

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