「安納芋と普通のさつまいもの違いって何だろう？」同じさつまいもでも品種によって、味や食感に違いがあります。さつまいもはどれも美味しいけれど、さらにさつまいもについて詳しくなりたい方のために、安納芋と普通のさつまいもの違いを徹底解説します！おいしく食べる方法もご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

この記事でわかることは以下の通り。

 

安納芋と普通のさつまいもの違い

安納芋と普通のさつまいもの大きな違いは食感と甘さです。安納芋は別名「蜜芋」といわれているように、蜜がたっぷり含まれているので、焼き芋にすると蜜の甘みも合わさって甘みを強く感じるさつまいもです。

また、普通のさつまいもに比べると糖度が高く、ねっとりとしていてクリーミーで柔らかい食感が特徴です。粘質性で水分が多いため、焼き芋にするとねっとりとした食感が味わえます。糖度は生の状態で16度前後であり、加熱すると40度前後まで上昇します。

 

安納芋に詳しくなろう！

では早速、安納芋について詳しくみていきましょう！

 

安納芋の由来

安納芋のはじまりは、ひとりの兵隊さんが海外から持ち帰った芋苗を安納地域で育てたことだといわれています。持ち帰った芋苗は糖度が高く、食味も良かったのでさまざまな地域で栽培されるようになりました。平成10粘度には、安納紅や安納こがねが品種登録されています。

 

安納芋の旬

安納芋の収穫時期は、8月頃から11月頃です。収穫された安納芋は、収穫後に低温管理されてからスーパーに並びます。収穫後に寝かせることでさつまいもの甘みが増すので、スーパーに並んでいるさつまいもは甘みを蓄えたさつまいもが多いでしょう。そのため、10月から1月頃に出回るさつまいもがおいしく食べられます。

 

安納芋の選び方

安納芋を選ぶときは以下のポイントを意識しながら選びましょう！
・適度な太さがあり、ずっしりと重みがある
・さつまいもの切り口に蜜がある
・表面に傷や斑点がなく、皮の色ツヤが良い

さつまいもの選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください↓

さつまいもの美味しさは選び方次第で変わる!気になるポイントと保存方法

安納芋は鹿児島県の伝統野菜

安納芋は、鹿児島県の伝統野菜のひとつです。例えば、神奈川県で収穫される「三浦大根」や石川県で収穫される「加賀れんこん」などと同様に、「安納芋」や「安納紅」「安納こがね」は鹿児島県の伝統野菜として親しまれています。鹿児島県の伝統野菜はほかにも、「桜島だいこん」や「はやとうり」が有名です。

 

伝統野菜とは

伝統野菜とは、日本各地で古くから栽培され、使用されてきた野菜の在来品種を示します。2013年に「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、日本の食を見直そうという動きが高まりました。和食の注目とともに、野菜の活躍の場も増えそうですね。

 

安納芋を使ったおすすめレシピ3選

安納芋のおすすめのレシピを紹介します！シンプルな焼き芋、甘さを活かしたスイートポテト、甘味と酸味の程よいバランスが心地良いレモン煮など、安納芋をおいしく食べるためのヒントとして活用してみてくださいね。

 

シンプルなのが一番おいしい！焼き芋

安納芋は、じっくり時間をかけて加熱すると甘さが引き立ちます。シンプルながら一番さつまいもの甘みをダイレクトに感じられる焼き芋は、寒い時期にもピッタリです。甘さ引き立つ安納芋の焼き芋の人気が高いのも頷けます。

【材料】
さつまいも･･･1本
アルミホイル･･･適量

【作り方】
1.さつまいもを水でしっかり洗います。
2.水分をつけたままさつまいもをアルミホイルで包みます。
3.160℃にしたオーブンレンジで、80～90分加熱します。
4.竹串でスーッと刺されば完成です。

 

甘さを活かしたスイートポテト

安納芋の甘さを活用して、砂糖を控えることも可能なレシピです。自然な甘さでいつものスイートポテトが、体に優しいおやつに変身します。砂糖を控えたい方にもおすすめ！

【材料】
安納芋･･･1本
バター･･･10g
牛乳･･･50ml
卵黄･･･1個
（砂糖･･･大さじ2）
黒ゴマ･･･適量

【作り方】
1.さつまいもの皮をむき、いちょう切りにします。5分間水にさらしてアク抜きをしておきましょう。
2.鍋にさつまいもと水を加えて柔らかくなるまで煮ます。
3.柔らかくなったら、鍋の水を捨ててさつまいもを潰します。
4.バターと砂糖（お好みで追加）、牛乳を加え、弱火で水分を飛ばすように練ります。
5.火から落とし、卵黄を混ぜます。
6.生地を成型し、卵黄を塗り黒ゴマをかけてから200℃のオーブンで約15分焼いてください。
7.器に盛り付けて完成です。

 

甘味と酸味がベストマッチ！レモン煮

安納芋の甘さがちょっと苦手な方におすすめなのが、レモンを使ったさつみまいものレモン煮です。安納芋の甘味とレモンの酸味がベストマッチの一品です。

【材料】
さつまいも･･･1本
レモン･･･4~5枚
砂糖･･･大さじ1と½

【作り方】
1.さつまいもは皮つきのまま、1cm幅の輪切りにし、水にさらしてアクを抜きます。
2.鍋に輪切りにしたさつまいもとレモン、砂糖を加えます。
3.落とし蓋をして20分ほど加熱します。
4.器に盛り付けて完成です。

 

まとめ

今回は、安納芋と普通のさつまいもの違いとおいしく食べる方法についてご紹介しました。安納芋は蜜たっぷりのさつまいもです。焼き芋としても人気が高く、甘くてねっとり、クリーミーな食感が特徴です。安納芋は、焼き芋やスイートポテト、レモン煮など、さまざまな料理に応用できるので、気になる方は試してみてくださいね。