【さつまいもが苦い】家庭で役立つ!知っておきたい原因と対処法
さつまいもを買って家族みんなで食べようと思ったら、子供から「さつまいもが苦くて美味しくない」と言わてしまった。
忙しい中、家族のために調理しているのに、美味しくないと言われたら悲しいですよね。
もしかして、味付けが悪かったのかなと考えても、いつも通りに作っているから調理自体は間違っていないはず。
そうなると、さつまいも自体に問題があるのでは?
そこで、さつまいもに苦みがあったときの原因と対処法、食べても害はないのかについてお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもが苦かったときの対処法がわかる
・苦いさつまいもに当たらないための選び方がわかる
結論、さつまいもは苦みがあっても食べられます。
ただし、腐っているなど食べないほうが良い場合もあるので、ポイントも一緒にお伝えしますね。
目次
さつまいもの苦みの原因
さつまいもが苦い原因は3つほど。
・ヤラピン
・クロロゲン酸
・冷害
ひとつずつ詳しくみていきましょう!
ヤラピンがさつまいもの苦みのもとだった
さつまいもの苦みの原因のひとつ目は、ヤラピンです。
ヤラピンは、さつまいもにしか含まれていない成分で、さつまいもを切ったときに出る白い液体のこと。
さつまいもは、切ってから暫く放置すると、白っぽく見えていた液体(ヤラピン)が黒ずんでくることがあります。
黒ずみは、ヤラピンが空気に触れることによってあらわれる酸化の症状。変色すると、さつまいもを食べたときに苦みを感じてしまいます。
苦みはありますが、ヤラピンには便秘解消の効果もあり食べても問題のない成分です。
毒ではないので、安心して食べられますよ。
さつまいもの苦みが増すクロロゲン酸
さつまいもの苦みの原因のふたつ目は、クロロゲン酸です。
珈琲の成分でお馴染みのクロロゲン酸は、さつまいもにも含まれています。
苦みを楽しむ珈琲と同じ成分が入っているので、さつまいもに苦みがあるのも納得ですね。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種であり、さつまいものアクとして知られています。
苦くてもクロロゲン酸には、抗酸化作用があるので老化防止に効果的。
そのため、さつまいもが苦くても食べることは可能です。
さつまいもの冷害
さつまいもは常温保存が適しているため、冷蔵庫のような寒い環境に置くと苦みが出てしまうことがあります。
夏場は外気温が高いので、さつまいもが発芽してしまわないように冷蔵庫に入れることもありますが、常に冷蔵庫に入れっぱなしにしていると、さつまいもが冷害を起こしてしまう場合も。
さつまいもが苦くて美味しくないと思ったら、冷害を疑ってみても良いかもしれません。
美味しく食べるためには保存方法も大事。
さつまいもを常温保存するときは、1本ずつ新聞紙にくるんで風通しの良い環境に保管してくださいね。
【友人の体験談】
さつまいもをずっと冷蔵庫に入れていた友人の話によると、さつまいもを取り出して食べたら苦くて顔がゆがむ程だったそうです。
さつまいも好きの友人は、買いだめをして少しずつさつまいもを食べていたようなので、最初に食べたさつまいもと冷蔵庫で寝かせ過ぎてしまったさつまいもの味の違いに驚いたんだとか。
さつまいもは寒さに弱いと言いますが、冷蔵庫に長期間入れていると冷害も起こしやすくなってしまうんですね。
さつまいもに苦みがあっても食べられる!
さつまいもに苦みがみられる原因は、さつまいもに含まれるヤラピンとクロロゲン酸です。
これらは、身体に害はなく、むしろ身体にとっては嬉しい効果も期待できる成分。
たとえば、ヤラピンには、便秘解消作用があり、クロロゲン酸には抗酸化作用があります。
実は、アンチエイジングにも効果的!
身体に良い成分なので、さつまいもが苦くても食べられるんです。
さつまいもを美味しく食べる秘訣!さつまいもが苦かったときの対処法
さつまいもが苦かったときの対処法は以下の通り。
・苦い部分を取り除く
・アク抜きをする
・美味しく調理する
では、一緒にみていきましょう!
苦い部分を取り除く
さつまいもが苦かったら、苦い部分を取り除くことが美味しく食べる秘訣です。
さつまいもの中で苦みが強い部分には特徴があります。
苦みが強いとされている部分は、さつまいもの端・表面に黒い点がある部分・変色がみられるところ。
あらかじめ苦いと予想される部分は、調理前に取り除きましょう。
アク抜きをする
さつまいもが苦くなる原因のひとつである「アク」を処理することも、さつまいもを美味しく食べるための対処法です。
やり方は簡単!
さつまいもの両端を切り落としてから、好みの大きさに切り水にさらすだけ。時間も10分ほどでOKです。
アク抜きをすることで苦みを抑えることができますよ。
ただし、アク抜きをするとさつまいもの栄養が水に溶けだしてしまうので、苦くても栄養を摂りたいという方はそのまま調理してくださいね。
美味しく調理する
ふかし芋だとダイレクトに苦みを感じてしまうので、さつまいもの調理法を工夫し解消しましょう。
おすすめは、さつまいものポタージュスープ。
さつまいもが変色している部分を取り除いたあと、茹でてペースト状にします。
そして、牛乳で伸ばしてコンソメと塩こしょうで味付け。
たったこれだけで、苦いさつまいもも美味しく食べられるので作ってみてはいかがですか?
苦いさつまいもにあたらないための選び方
やっぱり、苦いさつまいもには当たりたくないですよね。
美味しいさつまいもを選ぶためにはいくつかのポイントがあります。
まず、さつまいものツヤと色を確認。そして、さつまいもの重さ。適度に重みがあり、持つとずっしりと感じられるものを選びましょう。
もうひとつ、さつまいもの切り口に蜜があるか確認することで甘くて美味しいさつまいもを選ぶことができます。
反対に、さつまいもの表面に黒い点がある場合は、冷害を受けて傷んでいる可能性があるので注意してください。
その他、詳しい説明はこちらの記事が参考になります↓
さつまいもに違和感があったら食べないこと
さつまいもは苦みがあっても食べられるとお伝えしましたが、食べない方が良いケースもあります。
家族の健康を守るあなたにとって有益な情報だと思うので、ぜひ確認してみてくださいね。
さつまいもが腐っていた
さつまいもから酸っぱい匂いがしたり、さつまいもの表面が黒くなっているときは、少し注意が必要です。
また、表面がシワシワになっていたり、表面にべたつきや粘りがあるとさつまいもが腐っている可能性があります。
さつまいもが腐っている場合は、使用を控えましょう。
次回は、さつまいもが腐る前に美味しく頂きましょうね。
カビがはえている
さつまいもにカビがはえている場合も、食べないほうが無難です。
さつまいもにはえるカビは、ふわふわした白カビや青カビが有名。このカビは、さつまいもを長期間保存していたり、保存状態が悪いときに見られます。
一部分にカビがはえていた場合は、取り除いて食べることでができますが、広い範囲にカビがはえていた場合は、迷わず処分してください。
まとめ
今回は、さつまいもの苦みの原因と対処法について解説しました。
さつまいもが苦いと毒なのでは?と疑ってしまうこともあると思います。
でも、さつまいもの苦みは、さつまいもに含まれるヤラピンやクロロゲン酸が主な原因なので、食べても大丈夫。
苦みが気になる人は、取り除いたりアク抜きをしたり、調理法を工夫してみてくださいね。
食材を無駄なく使い切る主婦の知恵として、さつまいもを上手に使い切りましょう!