ネット上で数多くのレシピが紹介され、旬の季節である秋になれば保存食として重宝されるさつまいものレモン煮。

ほくほくした食感だけでなく、芋の優しい甘さとレモンの酸味、そしてレモンの皮の苦みとそれらをまとめている砂糖の甘みがマッチしているところが美味しさを引き立てます。

今回は、さっぱりとした煮物が食べたいときにおすすめ!さつまいものレモン煮について、作り方と保存方法のポイントをお伝えします。

 

さつまいものレモン煮の作り方

【材料】
さつまいも1本
レモン4~5枚
砂糖大さじ1と½

【作り方】
1.さつまいもをよく洗い、皮つきのまま1cmから2cm幅の輪切りにし、水にさらしてアク抜きをします。

2.鍋に輪切りにしたさつまいもとレモンを入れたら砂糖を加えます。

3.落し蓋をし、20分ほど待てば出来上がりです。20分の加熱時間になったら、状態を見る事をお勧めします。もしも20分経過しても芯が残っているなら数分程度延長し、逆に崩れている場合は時間を短くすれば次回で失敗する事はありません。

ちなみに落し蓋はアルミホイルなどの代用品でも美味しく作れます。

さつまいものレモン煮はアレンジがしやすく、例えば基本の食材に醤油を加えて醤油の風味をつけたり紅茶を入れたり等工夫を凝らしたレシピもあるので、参考にしてみてくださいね。

 

さつまいものレモン煮のポイント

さつまいもの輪切りは幅が薄くならないように気をつけましょう。なぜなら、薄くしてしまうと、煮た後で崩れてしまう恐れがあるからです。

また、さつまいものレモン煮を煮るときは、加える水の量にも注意しましょう。

汁の量が多いと煮崩れの原因になってしまいます、あくまでもひたひたになる程度の水にとどめてください。

 

【さつまいものレモン煮】安全な保存方法

さつまいものレモン煮は、場合によっては酸味が強いこともあり、保存がきくとはいえ、日に日に果実の皮の苦みが増していくものです。

そのため酸味が強いものは保存食として利用できる期間は3日が目安となっています。

もしもバランスが良く、あるいは甘みを最初に感じるなら保存期間は5日までです。これは多種多様なレシピの共通点で、その保存にもポイントがあります。

 

冷蔵保存の場合

冷蔵庫による保存をする場合、まず容器をよく洗って乾燥する事が大切です。

煮物は乾燥を防ぐために汁とともに入れるのが基本ですが、容器に雑菌がはびこっていれば食中毒を引き起こす可能性があります。

丁寧に洗浄する方法も悪くないものの、ガラスやステンレスなど煮沸消毒が出来る容器が理想的です。タッパーの場合は、よくよく洗って乾燥させる事を推奨します。

このように容器の準備が出来たら煮物とともに汁を多めに入れますが、その前に粗熱を取り除く事を忘れてはいけません。

粗熱を取ってから容器に入れる事に加え、空気が入らないように密閉する事もポイントに挙げられます。

 

冷凍保存の場合

さつまいものレモン煮は冷凍保存も可能です。その場合における保存期間は1か月ほどになるので、時短料理の一品として好まれています。

冷凍するための手順は通常の方法とほぼ変わらず、まずはしっかり冷ます事が重要です。

冷まさずに冷凍庫に入れてしまうと煮物が傷んでしまい、味はおろか、形すら台無しになってしまいます。

煮汁はもちろん一緒に入れておきますが、食べる時の事も考えれば容器で小分けにしておけば後々便利です。容器ではなく袋で冷凍する手段もあるものの、しっかりと空気を抜いておく必要があります。その理由は通常の保存方法でも触れたように、雑菌が繁殖しかねないからです。

 

冷凍保存のコツは急速冷凍

鮮度を保つためにスピーディーな冷凍が理想なのでアルミのバットを用意し、その上に置いて冷蔵庫に入れたり急速冷凍機能を活用したりします。

 

冷凍保存のコツはさつまいもの切り方

冷凍保存のコツは、さつまいもを切る時点で、なるべく厚めに切っておくこと。

厚めに切れば、冷凍保存によって起こる煮崩れを防げます。そ

もそも煮物はもろく、何度も箸などで触れると崩れてしまいます。それを未然に防止するには事前に厚めに切り、なおかつ手早く作業していくのがベストです。

 

解凍方法のコツ

解凍にもポイントがあります。さつまいものレモン煮の解凍方法は、自然解凍と電子レンジのどちらかで、推奨されている方法は自然解凍です。

前の晩から冷蔵庫や台所のテーブルに置き、自然に解けたら煮汁ごと鍋に入れて温めれば美味しくいただけます。

冷たいままでも美味しく、凍ったままであればお弁当のおかずにも加えられるものの、季節によっては時間が経過しても凍ったままである場合があるので要注意です。

電子レンジは手早く、そして楽に解凍したい人にうってつけです。

自然解凍は通常の量に向いており、電子レンジを使った解凍は大量に作った場合に向いています。

 

電子レンジで温めるときのひと工夫

電子レンジで温める方法が手軽ではあるものの、ちゃんと加熱するなら鍋に適量の酒を加えるのがおすすめです。

そうすると味が濃くなる事を防ぎ、美味しさを保てます。

 

まとめ

今回は、さつまいものレモン煮の作り方と保存方法のポイントについてお伝えしました。

さつまいものレモン煮は、さつまいもとレモンと砂糖があれば簡単できる料理です。

保存する場合は、基本的に冷蔵庫で3日、状態が良い場合は5日が目安です。冷凍すれば1ヶ月ほど食べられるので、あなたに合った保存方法を試してみてくださいね。

安全な保存方法と解凍のコツも取り入れて、さつまいものレモン煮を作ったあとも美味しくいただきましょう!