さつまいもを熟成させると甘くなる!美味しさの理由とポイント
さつまいもは熟成させると甘くなります。なぜ掘りたてのさつまいもではなく、追熟させた方が甘くなるのでしょうか?
理由を知れば納得!待つ時間も楽しみに変わるかもしれません。収穫後のさつまいもをすぐに食べたくなる気持ちを抑えて、美味しいさつまいもになるまで待ってみましょう。
そこで今回は、さつまいもを熟成させると甘くなる理由と保存方法についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもを熟成させる方法がわかる
・食べ頃の目安がわかる
目次
さつまいもを熟成させると甘くなる理由
収穫後すぐのさつまいもは甘くありません。なぜなら糖化が進んでいないからです。さつまいもは一定期間、温度や湿度を保った状態で保存することで糖化が進み、甘くて美味しいさつまいもになります。糖化のためには時間をかけて熟成させることが必要です。
さらに、熟成させることで水分が少しずつ抜けるため糖分が凝縮され、甘さが増すともいわれています。秋に収穫したさつまいもよりも春頃のさつまいもが甘い理由は、糖化によるものだと推測できます。
ちなみに、スーパーで購入できるさつまいもは、温度と湿度を保った状態の貯蔵庫で追熟されたものなので、購入してすぐに食べても美味しく頂けます。
とはいえ、スーパーのさつまいもでも家庭菜園などで収穫したさつまいもでも、追熟させることでさらに美味しく頂けますよ。保存方法に気をつけて美味しいさつまいもを食べるための準備をしていきましょう。
失敗しない!さつまいもを熟成させる方法
さつまいもは熟成させることで、甘みとコクが加わります。しかし、温度や湿度を気にせずさつまいもを熟成させても美味しいさつまいもは食べられないかもしれません。しっかりと、熟成させるための環境を整えて美味しいさつまいもにしていきましょう。
温度と湿度に気をつける
さつまいもは低温障害を起こしやすい食物のため、追熟させるためには13~14℃の温度で保存することをおすすめします。湿度は85~90%に保つと良いでしょう。
熟成期間を考える
熟成期間はスーパーで購入したさつまいもと収穫後のさつまいもでは異なる場合があります。大きさや収穫時期によっても変わりますが、スーパーで購入したものは2週間~1ヶ月ほど、収穫したてのさつまいもは1~2ヶ月ほど追熟させてください。
スーパーに並ぶさつまいもの中には熟成されたさつまいもも販売されているので、パッケージを確認しながら美味しいさつまいもが食べられる時期を見極めましょう。
新聞紙を活用する
収穫したさつまいもは土付きのまま熟成させましょう。さつまいもを洗ってしまうと傷みやすくなってしまうので、土のまま保存することをおすすめします。
さつまいもは、新聞紙にくるんで保存することで乾燥が防げるため、保存前にひと手間加えることが大切です。また、さつまいもをビニール袋に包んで保存してしまうと、湿気がこもり傷みやすくなるので、通気性の良い新聞紙でくるむようにしましょう。
熟成完了!食べ頃の目安
追熟をしても、食べ頃の目安がわからないと追熟し過ぎてしまったり、熟成が足りなかったかったりする場合もあるかもしれません。以下のポイントを参考にしながら、食べ頃の目安を確認してみてください。
さつまいもの端に蜜がある
さつまいもの端に黒い蜜が出てきたら、熟成できたといえるでしょう。さつまいもの端に蜜が無くても、皮の部分に蜜で黒くなった状態のものがあったときは、熟成完了のサインです。
皮の色がピンク色(紫色)に近づく
熟成の目安は皮の色。皮の色がピンク色(紫色)に近づいてきたら熟成完了です。さつまいもは熟成することで、皮の色が変化します。
最初はそれほど濃い色では無かったさつまいもも、熟成が進むと濃いピンク色や紫色に変わります。熟成前にさつまいもの皮の色をチェックしてから保存するようにしましょう。
追熟後の美味しい食べ方
さつまいもは低温で調理すると甘さが引き立ちます。低温調理により時間をかけて加熱することで、酵素がさつまいものでんぷんに働きかけて糖化を促します。
糖化を効率良く進めるためには、酵素が活発に働く70℃前後に保つと甘くて美味しいさつまいもが食べられるでしょう。
熟成前に大切なさつまいもの選び方
最後に、熟成させるさつまいもの選び方についてお伝えします。熟成させたとしても、さつまいも自体が美味しくないといくら熟成期間を設けても甘いさつまいもにならないかもしれません。さつまいもを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
ずっしりと重い
美味しいさつまいもは適度に太さがあり、手に持つとずっしり重いものが多いです。細いさつまいもは繊維質で食べたときの口当たりが悪くなるので、太めのさつまいもを選ぶと良いでしょう。
皮にツヤがあり色鮮やか
表面にツヤがあり皮の色が均等なものが、美味しいさつまいものポイントです。底の部分だけ色が薄い場合は栄養が不足している可能性があり、味に違いが見られるかもしれません。
熟成のためには美味しいさつまいもを選ぶことも大切です。さつまいもの選び方を知りたい方はこちらの記事もご覧ください↓
まとめ
今回は、さつまいもを熟成させると甘くなる理由と保存方法についてご紹介しました。さつまいもは糖化が進むことで甘さが増して美味しくなります。追熟させる期間はスーパーのものと収穫したものでは差がありますが、食べ頃の目安を把握し適切なタイミングで食べてくださいね。
熟成完了のポイントは、「さつまいもの端に蜜があるか」「皮の色が濃くなったか」です。甘いさつまいもを食べるために、本記事でご紹介した熟成方法を参考にしてみてください。