さつまいもが腐ってる?!使うか迷ったときの見分け方と正しい保存方法
冷蔵庫に入れておいたさつまいもがいつの間にか腐っていたという経験はありませんか?
買ったのを忘れてずっと眠っていたさつまいもが、見るも無残な状態になっているとショックですよね。
もったいない気持ちと食べられるのかな?と迷う気持ちもあるでしょう。
ただし、腐っているさつまいもを食べると体調に影響がみられる場合もあるので注意しなければなりません。
そこで、さつまいもが腐っているか見分ける方法と正しい保存方法をご紹介します!
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもが腐っているか見極めて適切に使えるようになる
・さつまいもを腐らせないための保存方法がわかる
目次
さつまいもが腐っているか適切に見分けよう
さつまいもが腐っているか見分けるポイントは以下の通りです。
・カビが生えている
・黒く変色している
・臭いがする
・柔らかい
・皮に張りがない
・表面にぬめりがある
では、ひとつずつ確認していきましょう!
カビが生えている
さつまいもの表面にふわふわしたカビが見られたら要注意です。さつまいものカビは、長期間保存していたり、保存状態が悪いときに見られます。
白カビの場合、カビの範囲が小さいときはカビのある部分を取り除いて食べでも大丈夫ですが、全体的に白カビが生えている場合は迷わず処分してください。
黒く変色している
全体的に黒くなっているさつまいもは、腐敗が進んでいる可能性が高いです。食材を長い間使わずにいると、黒くドロドロになっていきます。購入したときの状態から大きく見た目が変わっているときは、腐敗が進んでいることを疑いましょう。
また、さつまいもは寒さに弱い食材なので、低温障害により黒く変色してしまうこともあります。
さつまいもから臭いがする
さつまいもに鼻を近づけたときに、酸っぱいような臭いやカビ臭いような腐敗臭がしたら、腐っている可能性が高いです。
体調を崩す前に腐っていると判断した場合は、調理せず避けるようにしましょう。
さつまいもの表面が柔らかい
さつまいもを触ったとき、指の跡がつくくらい柔らかいものや、さつまいもの皮がシワシワしていて張りがない場合も気をつける必要があります。
表面にぬめりがある
さつまいもを触ってぬめりがあるときも腐っているか見極めるポイントです。さつまいもの表面が溶けているような状態でぬめりがあるときは、腐っているので廃棄するようにしてください。
ただ、さつまいもを触ってベタベタしているときは、ヤラピンの影響でベタつきが見られる場合があるので、ベタベタしているときは食べても大丈夫です。
あくまで、さつまいもがぬるぬるしているときが腐っているか見極めるコツです。
腐ったさつまいもを誤って食べてしまった場合
食べるときのさつまいもの状態や食べる方の体調により体調が悪くなってしまうこともあるかもしれません。
下痢や嘔吐、発熱やめまいなどの食中毒のような症状がみられたら、受診することをおすすめします。
さつまいもが腐っているように見えても食べられる場合がある
黒く変色している
さつまいもが全体的に黒ずんでいるときは、腐っている可能性が高いですが、さつまいもを切ったときに断面が黒く変色するものに関しては、食べられる場合があります。
さつまいもを切ったときに黒くなるのは、さつまいもに含まれるポリフェノールの影響が大きいです。
たとえば、りんごを切って放置しておくと、りんごの表面が茶色がかって見えることがありますが、このような現象もさつまいもと同様に酸化による変色なので、食べても問題ありません。
さつまいもに含まれるポリフェノールは抗酸化作用もあるので、見極めながら食べられるといいですね。
黒く変色するのが気になる方は、アク抜きをすることで防ぐことができます。
アク抜きについて気になる方はこちらの記事が参考になります↓
さつまいもの先端や皮が黒くなっている
さつまいもの先端に蜜のようなものがついていた場合、実はさつまいもの甘さの指標と考えられることがあります。
また、皮にヤニのような黒い液体がついている場合も、ヤラピンが表に出てきたときに起こります。ヤラピンは、さつまいもを切ったときに見られる白い液体のことですが、空気に触れると黒くなり、さつまいもにペッタリと張り付くようになります。
見た目だけで判断すると、腐っているように見えることもありますが、ヤラピンは便を柔らかくし、便秘解消にも効果的な栄養素です。見た目に騙されず、正しく見極められるようにしましょう。
さつまいもを切ったらカラフルな色だった
さつまいもを切ったときに、紫色やオレンジ色だった場合、さつまいもの品種による色なので概ね食べられます。
もし、一部分だけピンク色や赤色の場合は、カビの可能性もあるので注意してください。
さつまいもは表面を見ただけでは、中身の色まで確認することができません。中身が紫色の場合は、パープルスイート、オレンジ色の場合は、あやこまちの可能性が高いので、品種によっては中身に色がついていても食べられるものもあります。
加熱したら黒くなった
さつまいもは調理によって化学反応を起こすことがあります。
たとえば、重曹や塩を使って調理をした場合、ポリフェノールとアルカリ性の食品が反応してしまい、緑色や黒色に変色してしまうことがあるようです。
料理ができてから、黒っぽくなったさつまいもを食べるのは、少し気が引けてしまいますよね。
もしも、見た目が悪くて食べるのをためらってしまったら、マッシュ状にしてさつまいものコロッケにしてみませんか。衣に包まれているコロッケにすれば、見た目を気にせず頂くことができますよ。
さつまいもを腐らせない!対策は保存方法にあり
さつまいもを腐られないために大切なのは、湿度管理と温度管理です。さつまいもは寒さに弱く、低温障害を起こしやすい食材です。
さつまいもを正しく保存すると腐らせずに長期間保存することができるので、確認していきましょう。
常温保存が基本
さつまいもを新聞紙で1本ずつ包み、紙の袋や段ボールなどに入れて、蒸れないように通気性を良くして保存してください。
さらに、直射日光が当たらない冷暗所での保存もポイントです。
常温保存が基本ですが、夏場は気温が上昇するので、気温上昇によりさつまいもが腐る場合もあります。
夏場にかぎっては、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。ビニール袋に入れて保存する際は、ビニール袋の口をゆるめに結んでおくことも大切です。
さつまいもは、水で洗うと傷むため、土つきのものは乾かしてから保存するようにしましょう。
まとめ
今回は、さつまいもが腐っているかの見分ける方法と対策をご紹介しました。
さつまいもの見た目や食感、臭いから腐っているか判断することは可能です。
ただし、腐っていると思っても実は食べられる場合もあるので、見極めつつさつまいもを美味しく食べるようにしましょうね。
さつまいもは湿度と温度管理が大切なので、正しく保存して心配ごとを無くしてみませんか。