さつまいもが緑色になる原因と対処法とは
さつまいもを調理中、気づくとさつまいもが緑色に変色していてビックリ!という経験はありませんか?
さつまいもといえば、赤紫色の皮に美味しそうな黄色のおいもを思い浮かべる方も多いでしょう。
でも、さつまいもが見たこともない緑色をしていたら、食べても良いのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、さつまいもが緑色になる原因と対処法についてお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・緑色のさつまいもが食べられるのか判断できる
・さつまいもを変色させないための対処法がわかる
目次
さつまいもが緑色になる理由
さつまいもを茹でたり蒸したりしているときに、さつまいもが緑色に変色していったら焦ってしまいますよね。
「食べても大丈夫なのかな」と思う反面、「食べられるなら、もったいないから食べたい」という気持ちが葛藤しているかもしれません。
まずは、なぜさつまいもが緑色になってしまうのか原因を探っていきましょう!
さつまいもが緑色に変色する理由は以下の通りです。
・調理中にアルカリ性へ傾いたため
・さつまいもの白い液体が酸化したため
では、これから詳しくご説明しますね!
調理中にアルカリ性へ傾いたため
さつまいもには、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸の性質として、アルカリ性に傾くことで調理中に緑色になってしまうことがあるようです。
さらに、さつまいもの蒸しパンやさつまいものおまんじゅうを作るときに重曹を使った場合も、同様にアルカリ性に傾くため変色が起こることがあります。
ワクワクしながら子供とお菓子を作っている間に、さつまいもが緑色になってしまうと、何だか残念な気持ちになってしまいますよね。
ただし、重曹はお菓子に使える食材なので、適量を使えば美味しく食べるサポートをしてくれます。
さつまいもの白い液体が酸化したため
緑色ではありませんが、さつまいもに含まれるヤラピンもさつまいもを黒く変色させる原因となってしまいます。
ヤラピンは、さつまいもを切ったときにでる白い液体のこと。
さつまいもの両端に黒いヤニのようなものがついているときは、ヤラピンが酸化して変色してしまったものだといわれています。
緑のさつまいもでも食べられる?判断の仕方
さつまいもが緑色になっていても、さつまいもに含まれるクロロゲン酸やヤラピンが作用している場合が多いので、食べても問題ありません。
でも、実はカビだったということもあるので、食べられるとは断言できないこともあります。
カビは、長い間食べずに保存していたときや保存状態が悪いときに見られます。
緑のカビを見分けるポイントは、さつまいもに立体的に生えてきているかどうかです。
さつまいもを切って変色する場合と、明らかに違うので調理する前にさつまいもを観察してみましょう。
さつまいもが苦いこともある
さつまいもが苦い場合、低温障害を起こしている可能性があります。
低温障害とは、寒さに弱いさつまいもが寒い場所にさらされた際に、黒く変色してしまう現象です。
食べると苦みを感じることもあるので、気になる場合は黒くなっている部分を取り除いて食べてくださいね。
また、さつまいもに含まれるクロロゲン酸やヤラピンによって、苦みやえぐみが出ることもあるようですが、食べても大丈夫です。
苦みやえぐみが気になるときは、調味料で味付けをして食べると、直接食べるよりも苦みやえぐみがカバーされるので、食べやすくなりますよ。
さつまいもを変色させないための対処法
さつまいもが変色していると見た目が悪くなり、食べる気持ちも薄まってしまうかもしれません。
折角美味しいさつまいもを手に入れたなら、最後まで美味しく頂きたいですよね!
では、どうしたら変色を防ぐことができるのか一緒に考えてみましょう!
さつまいもを変色させないためのコツは以下の通りです。
・さつまいもの皮は厚めにむく
・アク抜きをする
さらに、詳しくご説明しますね!
さつまいもの皮は厚めにむく
さつまいもを変色させないための対処法は、さつまいもの皮を厚めにむくことです。
さつまいもは、皮付近にヤラピンが多く存在しているといわれています。よって、変色を防ぐために皮を厚めにむくことで変色を和らげることができます。
変色が気にならない方は、そのまま皮を向かずに食べる方法もありますし、皮をむいてさつまいもの皮の金平にしても良いでしょう。料理によって使い分けるのも賢い選択かもしれません。
アク抜きをする
さつまいもを変色させないためには、アク抜きをするのもポイントのひとつです。
緑色の変色を防いで見た目をキレイに仕上げたいときは、特におすすめ!
さつまいもは空気に触れると変色する可能性があるので、さつまいもを切ったら水につけてアク抜きをしましょう。
美味しそうな天ぷらが食欲をそそりそうじゃないですか。
【アク抜きの方法】
1.さつまいもを調理しやすい大きさに切る。
2.さつまいもを切ったら、すぐにさつまいもがかぶるくらいの水に5~10分程度さらす。
3.水が白く濁ってきたら、水を2~3回取り替える。
4.水の濁りが少なくなってきたら、アク抜き完了!
アク抜きについての詳しい記事はこちらです↓
まとめ
今回は、さつまいもが緑色に変色したときの原因と対処法についてお伝えしました。
さつまいもは、切ったあとに変色することがあります。また、天ぷらなどを作る際にも変色が見られることも。
原因は、クロロゲン酸やヤラピンといわれていて食べても問題ないですが、さつまいもの低温障害やカビの場合もあるので、気をつける必要があります。
もし、クロロゲン酸やヤラピンが原因の場合は、アク抜きやさつまいもの皮を厚めにむくなどで対処できます。良かったら試してみてくださいね!