夏にさつまいもが売られている理由|夏でも日持ちさせるには
さつまいもの旬は秋なのに、スーパーに行けば夏でも手に入りますよね。ほかの野菜も旬以外に入手できるようになりましたが、さつまいもは秋しか収穫できません。そのため、旬の時期のような大きなさつまいもを見かけることは少ないのではないでしょうか。
今回は、「なぜ夏にさつまいもが売られているのか?」「さつまいもを夏に買っても日持ちさせるためにはどうすれば良いか」について詳しくお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・美味しいさつまいもの保存期間がわかる
・夏に買ったさつまいもを日持ちさせる方法がわかる
目次
さつまいもが夏でも購入できる理由
さつまいもが夏でも購入できる理由は、さつまいもが長期保存できる食材だからです。さつまいもは、早くても8月頃から収穫がはじまるため、夏の時期の収穫はありません。秋に収穫されたさつまいもを長期保存して夏に販売しています。ただ、夏のさつまいもは旬の時期に比べると店頭で見かける数が少ないのかもしれません。
夏でも甘いさつまいもを購入できる場合もある
さつまいもの栽培地によっては、年間通して美味しいさつまいもを届けるための取り組みもしているようです。ある地域では、収穫後のさつまいもを温度13℃、湿度90%以上で貯蔵することにより、甘くてしっとりしたさつまいもを出荷しているとのこと。もしかすると、夏でも美味しいさつまいもにも巡り合えるかもしれませんね。
参考元:茨城をたべよう
さつまいもが食べたい!けれど大きなさつまいもが無かったら
朝のスッキリ感を維持したい方の中には、毎日さつまいもを食べている方もいるでしょう。しかし、旬ではない夏の時期は希望に見合ったさつまいもが見つからないこともあるのかもしれません。
食物繊維を摂るためにさつまいもを食べている方は、美味しいさつまいもが出回る時期まで食物繊維の多い食材で代用してみませんか?
食物繊維の多い食材で代用する
さつまいもには食物繊維が多く含まれています。さらにさつまいもを切ったときに出る白い液体のヤラピンは、食物繊維と同様の働きがあります。全く同じ栄養素を摂ることは難しいですが、ほかの食材で食物繊維を補うことは可能です。食物繊維の多い食材を摂り入れ、食物繊維不足をカバーしましょう。
【食物繊維の多い食材】
・玄米
・豆類
・こんにゃく
・ごぼう
・セロリ
・きのこ類
・海藻類など
参考にしながら料理に取り入れてみてくださいね。
さつまいもの代わりに干し芋を食べる
食物繊維の多い食材で代用していてもさつまいもが好きな方だと、どうしてもさつまいもが食べたくなることもありますよね。そんなときは、おやつに干し芋を選択してみませんか。干し芋はさつまいもを蒸して乾燥させた食品であり一年中食べられます。さらに、カリウムや食物繊維、ビタミンEや鉄分なども豊富に含まれています。
ただし、干し芋はさつまいもに比べてカロリーが高いため、食べる量には注意が必要です。さつまいも100g(皮つき、蒸しの場合)では、カロリーが129kcal食物繊維が3.8gに対し、干し芋100gのカロリーは303kcal、食物繊維約2.3gです。おやつは200kcal/日が目安とされていますので、食べ過ぎには気をつけましょう。
美味しいさつまいもの保存期間
ところで、1年中出回っているさつまいもの美味しい時期はご存じですか?さつまいもは、収穫後すぐよりも長期熟成させた方が甘くて美味しいとされています。しかし、トマトやとうもろこしなどは収穫後すぐの方がみずみずしくて甘いですよね。なぜさつまいもは長期熟成させた方が美味しいのでしょうか。収穫後すぐの場合と比較してみましょう。
収穫後すぐの場合
収穫後すぐのさつまいもは甘さが少ないそうです。収穫後は新鮮でみずみずしく見えますが、水分が多い分デンプンの糖化が進まないため甘みが感じられません。
長期熟成させた場合
さつまいもは収穫後に熟成させることで甘さが引き立ちます。熟成させることで水分が抜けてデンプンの糖化も進み甘味が増すため、収穫後よりも美味しく食べられるようになります。
夏に買ったさつまいもを日持ちさせる方法
夏に買ったさつまいもを日持ちさせるには、「水分」「湿度」「直射日光」に気をつけることが大切です。また、さつまいもを水で洗ったり切ったまま保存したり、冷蔵庫を使用する場合は保存期間が短くなるため早めに食べ切りましょう!
水分を取り除く
さつまいもは水分を取り除いてから保存することをおすすめします。なぜなら、水分がついたままさつまいもを保存すると傷みやすくなってしまうからです。
収穫後のさつまいもは土がついているので洗いたくなりますが、土のまま保存することがポイントです。収穫したさつまいもの土を乾かしてから新聞紙に包んで保存してください。
湿度が高くなり過ぎないようにする
さつまいもは湿度の高い場所を好みません。湿度の高い場所では日持ちが難しいため、風通しの良い場所へ移動しましょう。湿度が高く暑すぎる場合は適宜冷蔵庫を使用してください。
直射日光を避け冷暗所で保存する
さつまいもは直射日光の当たらない場所で保存しましょう。さつまいもは暑すぎる場所や寒すぎる場所が苦手です。冷蔵庫では低温障害を受けやすくなります。常温保存が適していますが、夏の暑さはさつまいもにとっても過酷です。気温が高い場合は、冷暗所で保管すると良いでしょう。
さつまいもを常温・冷蔵・冷凍で保存する方法について知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓
まとめ
今回は、夏にさつまいもが売られている理由と夏でも日持ちさせる方法についてお伝えしました。さつまいもは年間通して販売されていますが、夏には収穫されません。一年中手に入るのは、秋以降に収穫されたさつまいもを保存しているからです。
夏は気温も湿度も高い季節のため、日持ちさせるための保存方法を守ることが大切です。いつでも手に入るさつまいもだからこそ、しっかりと保存して美味しく食べられるよう心掛けてくださいね。