失敗しない干し芋の作り方!最適な時期と白い粉の正体
自然な甘みが特徴の干し芋は、小さいお子さんから高齢者まで幅広い年代に人気があります。スナック菓子を食べるよりも健康的で、小腹が空いたときにも安心して食べられます。干し芋は家庭で手作りできるので、この機会に干し芋を作ってみませんか?今回は、失敗しない干し芋の作り方と最適な時期についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・干し芋に適した時期がわかる
・白い粉とカビの関係がわかる
目次
失敗しない!干し芋の作り方
手間暇かかりそうなイメージの干し芋ですが、放っておいてもできるので意外と簡単!無添加で自然な甘みがあるので、お子さんのおやつにもぴったりです。では、失敗しない作り方をご紹介します。
さつまいもは干し芋用の「玉豊(たまゆたか)」が適していますが、手に入らないときは、「安納芋」や「紅あずま」「シルクスイート」などを使用しましょう。家庭で作るときは、甘いさつまいもを選ぶのがポイントです。
【作り方】
1.さつまいもを洗い、蒸し器を使って30分ほど蒸します。竹串がスーッと刺さるくらいの硬さが目安です。
2.熱いうちにさつまいもの皮をむき、1cm幅にスライスします。縦長にしたり、スティック状にしたり、一口サイズにしたり、お好みの大きさにカットしてみてください。
3.天気の良い日に3日以上天日干しします。干し野菜用のネットやザルなどに並べて、風通しの良い場所で乾燥させてください。時々裏返すのもポイントです。15時以降は湿度が高くなるので、室内へ取り込みましょう。ねっとりしてきたら完成です。
干し過ぎると硬くなり過ぎてしまうので、好みの硬さになったら天日干しを終了してください。もう少し硬い方が良い方は、5日ほど天日干ししましょう。
オーブンレンジでも簡単にできる
天日干しの時間がないときや、干すのが面倒なときは、オーブンレンジを活用しましょう。オーブンレンジを使えば、天日干しの工程を短縮できますし、カビの心配もいりません。工程の1.2までは、通常の干し芋の作り方と同様です。
【オーブンレンジで作る方法】
1.さつまいもを洗い、蒸し器を使って30分ほど蒸します。竹串がスーッと刺さるくらいの硬さが目安です。
2.熱いうちにさつまいもの皮をむき、1cm幅にスライスします。縦長にしたり、スティック状にしたり、一口サイズにしたり、お好みの大きさにカットしてみてください。
3.オーブンレンジを110~120℃に設定し、約50分間焼きます。裏返してさらに30分焼いて完成です。
※加熱時間は調理機器によって異なる場合があります。様子を見ながら調整してください。
干し芋の保存方法
干し芋は常温のまま保存していると、カビが生えやすくなってしまいます。干し芋が完成したら、ラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。長期間保存したいときは、冷凍庫での保存もおすすめです。冷凍することで約1ヶ月保存できます。自然解凍してから頂きましょう。
干し芋に適した時期
干し芋作りに最適な時期は、秋から冬にかけてです。天気が良い日を選ぶこともポイントです。天気の良い日が3日以上続いている日を選びましょう。雨が続いているときは、湿度も高くなってしまいます。
湿度が高くなるとカビが生えやすくなるので、天気予報をチェックしながら最適な時期を選びましょう。また、干し芋はゆっくりと時間をかけて乾燥させた方が美味しくなるので、気温が15℃前後の肌寒い時期に干すのがおすすめです。
失敗の原因は作る時期
干し芋は簡単に作れるため、失敗しにくいレシピです。とはいえ、カビのリスクは考えられます。干し芋作りが失敗する主な要因はカビの発生です。作る時期によってカビが生えてしまうことがあるので気を付けましょう。
対策として、天気の良い日を選んで天日干ししてください。3日間天気の良い状態が理想ですが、途中で雨に降られてしまったら、ジップロックに入れて冷蔵庫で保管します。晴れの日が続いたら冷蔵庫から取り出して再チャレンジしましょう。
ほんの少しのカビだとしても見えない部分でカビが進行している可能性があります。カビの生えた干し芋は、食べない方が良いかもしれません。カビが生えないように、干す時期を選ぶことが美味しく作る秘訣です。
白い粉はカビ?
干し芋の表面に白い粉のようなものがついていることがありますよね。干し芋についている白い粉は、「カビ」または「糖分」の可能性があります。
糖分の場合は、さつまいもの糖分が結晶化したものなので食べても問題ありませんが、カビの場合は食べないようにしてください。カビは粉のように払えるものではなく、干し芋の表面に白く残ります。白カビはもちろん、黒い斑点が見られるときもカビを疑いましょう。
干し芋の栄養
干し芋はふかし芋に比べてカロリーが高めです。ふかし芋100gあたり131kcalに対し、干し芋は100gあたり303kcal。干し芋1食分を40gとすれば、1枚あたり121kcalであり、ふかし芋100gと同じくらいです。
干し芋は高カロリーですが、カリウム・鉄・マグネシウム・食物繊維などの栄養が豊富なので、食べる量に気を付ければ健康的なおやつといえるでしょう。
食べ過ぎに注意しよう
同じさつまいもでも調理法によってカロリーが変わります。ふかし芋に比べて干し芋は高カロリーなので食べ過ぎには注意しましょう。甘くて美味しいのでつい手が伸びてしまいますが、ダイエット中の方は特に気を付けてください。おやつに食べるときは1~2枚にするか、ふかし芋を選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、失敗しない干し芋の作り方と最適な時期についてご紹介しました。太陽の恵みをたっぷり浴びた干し芋は栄養価も高く、自然なおやつとして最適です。オーブンレンジで作る方法もありますが、天日干しすることでビタミンDがアップします。本記事を参考にしながら、天候の良い日にぜひ挑戦してみてくださいね。