さつまいもを種芋から育てる方法|メリットとデメリットもご紹介!
「さつまいもを種芋から育てるのってどんなメリットがあるの?」ホームセンターでさつまいもの苗を見ても、高いからとさつまいもの栽培を断念してしまうこともありますよね。
さつまいもを栽培するよりも、収穫されたさつまいもを買う方がいいと思ってしまうこともあるでしょう。でも実は、苗よりも種芋から育てる方がメリットがあるのかも!?
さつまいもを種芋から育てることは、子供の食育の一環としても植物を育てる楽しみを経験させてあげられますよ。
そこで今回は、さつまいもを種芋から育てるメリット・デメリットと種芋から育てる方法についてお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもを種芋から育てるデメリットがわかる
・さつまいもを種芋から育てる方法がわかる
目次
さつまいもの種芋とは
さつまいもの種芋とは花の種と同じように、冬の間に寒さを防いで貯蔵しておき、春に植えられる状態に保つ種のことです。
さつまいもの種芋の場合は、種と言っても小さな粒状ではなく、さつまいもそのものを示します。
種芋と苗の違い
種芋と苗の違いは、育てる工程の差です。さつまいもを育てるためには、いくつかの方法があります。
ホームセンターで苗を購入して育てたり、種芋から芽出しを行いさつまいもを育てたりと、育てる環境や好みによって自由に選ぶことができますよ。
苗の場合は、芽出しの工程が省けるため、さつまいもを植える最適な温度になった時点で、さつまいもの栽培をスタートできます。
では、なぜ種芋から育てる人がいるのでしょうか。メリットとデメリットを知って、あなたに合った方法でさつまいもの栽培をはじめてみましょう。
種芋から育てるメリット
初期費用の節約になる
さつまいもを種芋から育てると節約になります。ホームセンターで販売されている苗は、10本で1000円近くするものもあります。
広い畑でさつまいもをたくさん栽培される人でしたら苗から育てる方法が適している場合もありますが、限られたスペースでの家庭菜園ではさつまいもの種芋から育てた方が、結果的に費用の節約になることも。
1本のさつまいもから10本以上苗が取れたら、苗より初期費用はかかりません。
スーパーのさつまいもでも種芋になる
さつまいもを種芋から育てたいと思っても住んでいる場所の近くにホームセンターがないと種芋が入手できないこともありますよね。
家庭菜園であれば、種芋1本からでもさつまいもの収穫には十分です。苗がお店に出回る時期を考えると、年間通して入手できるさつまいもにはメリットが大きいですよ。
種芋がなかったら、スーパーのさつまいもでも代用できるので、好みのさつまいもを購入して栽培することも可能です。節約にもなって一石二鳥になりますね。
気になる方はこちらの記事をご覧ください↓
前年に収穫したさつまいもが無駄にならない
さつまいもを栽培して収穫したあと、さつまいもが余ってしまう悩みを抱えていませんか?
食べきれなかったさつまいもは、肥料にしたり廃棄してしまうこともあるでしょう。
そんなときは、さつまいもを種芋として保存しておく選択肢もありますよ。適切に保存しておけば、翌年もさつまいもの栽培で再利用できます。
さつまいもを無駄にしないのは、食品ロスの観点からも良い取り組みのひとつと言えます。
収穫したさつまいもを種芋にするための保存方法
前年に収穫したさつまいもを種芋にする場合、保存環境によっても異なりますが、さつまいもはもともと暖かい地域で育っていた植物のため、同じような環境にしてあげることが大切ですよ。
寒すぎる場所では低温障害を起こして腐ることもあるので気をつけましょう。
さつまいもを種芋として残しておく場合には、種芋にするさつまいもを1本ずつ新聞紙で包み、日の当たらない場所で保管します。
新聞紙が湿ってきたら、都度交換することもさつまいもを腐らせないためのポイントです。さつまいもは、紙の袋や段ボールに入れて通気性を良くして保存してくださいね。
種芋から育てるデメリット
さつまいもを種芋から育てると手間がかかる
さつまいもを種芋から育てると栽培の工程が増えてしまうので、どうしても手間がかかってしまいます。
水耕栽培の場合は、さつまいもを入れる器を用意し、こまめな水の交換しなければなりません。水が濁ってしまうとさつまいもが腐る場合があるので注意する必要も出てきます。
また、土に植える温床栽培の場合は、ビニール袋で覆って、温度管理する場合もあるでしょう。
さつまいもを種芋から育てると、苗から育てるよりも工程は多くなってしまいますが、種芋から育てると工程が増える分、子供の食育の面からはプラスに働くかもしれませんね。
さつまいもの育てる期間が長くなる
さつまいもを種芋から育てるときは、早めに栽培の準備をしはじめます。
4月の終わりから5月の始め頃に植え付ける場合、芽出しまでに約1ヶ月半かかるので、3月頃から育て始めると丁度良いです。
寒い時期に育てる植物がないと寂しいという方にとっては、さつまいもの芽出し作業は気分転換になりますよ。
簡単にできる!さつまいもを種芋から育てる方法
苗作り
種芋から育てるには、苗作りが必要です。苗作りには2つの方法があり、温床栽培と水耕栽培で行います。
さつまいもの最適な植え付け時期は、4月の終わり頃から5月の上旬です。苗が取れるまでに約1ヶ月半ほどかかるので、4月の終わりに苗を植えたいときは、3月頃から育てはじめましょう。
さつまいもは植える時期によって、苗作り開始時期は調整してください。
さつまいもはそのまま植えても収穫できない
種芋をそのまま植えておいてもさつまいもにはならないので注意しましょう。
さつまいもの芽出しをせずに植えてしまうと、種芋が大きくなってしまい、芋がつかないことがあるそうです。
植え付け
さつまいもの植え付けは、地温が18℃以上になっでから行います。気温が30℃を超えるような暑い日に植えると、さつまいもがやけてしまい根付きが悪くなるので気をつけましょう。
また、さつまいもを植え付ける際は、気温と共に成長点と節の数に注目してください。
成長点とは、苗の太い茎の先端部分のことで、成長が活発な部分です。この部分が土に埋もれてしまうと、さつまいもの成長に影響がでる可能性があるので、土から顔をのぞかせてあげるようにしましょう。
節の部分は、さつまいもの大きさや数に関係します。節の部分をたくさん土に埋めてあげると、小さめのさつまいもが多く収穫できるでしょう。節を少しだけ植え付けると数は少なくなりますが、大きなさつまいもが収穫できるので、収穫後をイメージして植え付けてみるのも楽しいですよ。
植え付け時の注意点
さつまいもを植え付けたあとの肥料は基本的にいりません。
肥料が多すぎると葉っぱばかり成長してしまい肝心のさつまいもに栄養が届かなくなってしまうので、追肥は葉っぱが黄色くなっている場合のみで大丈夫です。
草むしり
さつまいもを植え付けたら、草むしりをかかさないようにしてください。
さつまいもが育つ条件に、日光と温度がありますが、暑くなってくるとさつまいもの周辺にも草が生えてきます。
そのままにしておくと、草がさつまいもの葉っぱを覆ってしまい、成長に必要な太陽の光が届かなくなってしまいます。
さつまいもの葉っぱが大きくなるまでは、しっかり草むしりをして対策しましょう。
さらに詳しくさつまいもの育て方を知りたい方はこちらの記事も参考になります↓
まとめ
今回は、さつまいもを種芋から育てるメリット・デメリットと種芋から育てる方法についてお伝えしました。
さつまいもを種芋から育てるには、少しだけ手間暇がかかりますが、その分節約になったり育てる楽しみが増えます。
子供と一緒にさつまいもを育てることは、食育にも繋がるでしょう。さつまいもの栽培に挑戦してみると、収穫までが楽しみになりますね。