さつまいもは、中南米を原産地とするヒルガオ科サツマイモ属の植物です。日本では、江戸時代に活躍した蘭学者青木昆陽（あおきこんよう）によって飢饉対策として普及が図られました。

焼き芋のイメージを持たれがちですが、実際にはさまざまなグルメ素材として注目を集めるだけでなく、高い栄養効果を持つため子供のおやつに人気です。今回は、子供におすすめのさつまいもの栄養についてお伝えします。

子供にとって最適なさつまいもの栄養

さつまいもは、子供に食べてもらいたい食材のひとつです。なぜなら、さつまいもは菓子類に比べて栄養豊富だから。では、どんな栄養が含まれているのか確認していきましょう!

糖質

さつまいも（皮つき、生100gあたり）には、すばやく体内に吸収されエネルギーになりやすい糖質が100gあたり約30.3gも含まれていて、お子さんの元気の源として最適な食材といえるでしょう。

食物繊維

さつまいもには、食生活で不足しがちな食物繊維が100gあたり約2.8gも含まれており、そのうち水水溶性が0.9g、不溶性が1.8gとバランスが良くなっています。

ヤラピン

カットしたときに出る白い汁は、ヤラピンといい消化器官の働きを活発化してくれることがわかってきました。ヤラピンはさつまいもにしかない成分で、胃の粘膜を保護したり排便をスムーズにする作用が判明しており、ホルモンバランスが崩れやすい成長期の子供のおやつに最適な食材と言えるでしょう。

ビタミンC

最も特徴的なのが、ビタミンCの豊富さです。一般的にビタミンCは加熱すると壊れやすいため、サラダや軽く湯通して食べますが、さつまいもに含まれるビタミンCはでんぷん質によってガードされているため、加熱しても壊れにくくなっています。

また100gあたり約25mgも含んでおり、これは1日に必要量の約25％ほどになります。ビタミンCは、免疫力を高めることで風邪などの病気を予防したり、肌のコラーゲンの合成をサポートしてくれるでしょう。

β-カロテンやカリウム

この他の栄養素も豊富に含まれています。目や皮膚の粘膜を合成するβ-カロテンが100gあたり40μg、体内の余分な塩分の排出に欠かせないカリウムなど、皮も実も捨てるところがないぐらいたっぷりの栄養素を摂り入れられます。

子供におすすめのおやつ

おやつにする場合は、電子レンジや炊飯器を使って作る焼き芋や大学いも、ポテトチップスのようにさらっと揚げるフライドポテト風やスイートポテトや蒸しパンにするなど、自宅でもかんたんに調理できるため、子供のおやつに最適です。

一般的にサツマイモを食べると太るというイメージを持たれがちですが、茶碗1杯のご飯と同じ100gあたり約130kcalほどなので、ジャンクフードやチョコ、清涼飲料水などよりも健康的、成長に欠かせない栄養も充実しています。理想的な子供のおやつを考えているならさつまいもが一押し、子供の生活習慣も改善できますよ。

まとめ

今回は子供におすすめのさつまいもの栄養についてお伝えしました。さつまいもには豊富な栄養が含まれており、子供の成長をサポートしてくれる要素がたくさんあります。食物繊維や加熱しても壊れにくい性質のさつまいものビタミンC、食物繊維やカリウムなど。ジャンクフードばかりのおやつから、自然な甘さのおやつへシフトチェンジしてみませんか?

参考元：文部科学省

ひで＠サプリメント管理士

健康食品関連企業にてユーザー様の健康管理をサポート。ヘルスケアに関するトータルバランスを考え資格取得に奮闘。現在は最先端医療クリニックの経営に参加しながら、血液検査や遺伝子検査による未病処置のためのオーダーメイドのサプリや治療をプロデュース。

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