繊維だらけのさつまいもの特徴と筋っぽいさつまいもの活用法
さつまいもを食べたとき、繊維が口の中に残ってしまったことはありませんか?繊維が気にならないほどなめらかなさつまいもがある一方で、筋っぽいさつまいももあります。そこで今回は、繊維だらけのさつまいもの特徴と筋っぽいさつまいもの活かし方についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・筋っぽいさつまいもを選ばないためのポイントがわかる
・繊維だらけのさつまいもの活かし方がわかる
目次
繊維だらけのさつまいもの特徴
繊維だらけのさつまいもには、いくつかの特徴があります。さつまいもが筋っぽかったときは、当てはまるものがあったのかもしれません。繊維が多いさつまいもの特徴は以下の通りです。
・ひげ根が多い
・さつまいもの表面にあるくぼみの凹凸が深い
・細くて小さい
さつまいもの表面やひげ根のくぼみの凹凸が深いものやひげ根自体が多いもの、細くて小さいさつまいもは、繊維が多くて筋っぽい場合があります。また、硬いひげ根は鮮度が落ちている証拠なので、購入する際にチェックしてみてください。
繊維だらけのさつまいもになる原因
繊維だらけのさつまいもは、栽培の仕方によって作られてしまうことがあります。肥料の問題や暑さによって、繊維質のさつまいもが育ってしまう可能性があるため、家庭菜園をする際は気をつけましょう。
肥料が適切でない
さつまいもは肥沃な土地でも作れるため、比較的栽培しやすい食物です。しかし、塩化カリを含む化成肥料や配合肥料を使った場合、繊維だらけのさつまいもが育ってしまう可能性があります。
肥料はほとんど与えなくても栽培できるので、必要以上に肥料を与え過ぎないようにしましょう。
猛暑
猛暑はさつまいもの質に影響します。自然はコントロールできませんが、猛暑が続く中での栽培は、さつまいもの形が不揃いになったり、筋が多いさつまいもになったりする場合があるようです。
筋っぽいさつまいもを選ばないためのチェックポイント
ひげ根の多さやさつまいもの表面に凹凸があるものなどは、繊維が多く筋っぽい食感が残ります。折角食べるなら、おいしいさつまいもを選びたいですよね。そこで、以下の点に注意してみましょう。
・紡錘形で形が良い
・ずっしり重い
・くぼみが浅い
小さくて細いさつまいもは、繊維ばかりの場合があるので、紡錘形で形が良いさつまいもを選ぶようにしましょう。手に持ったときに、ずっしりと重みのあるものを選ぶのもポイントです。
また、芽が出ておらず、さつまいもの表面のくぼみが浅いものがおいしいさつまいもを見分けるコツです。
さらに、さつまいもの両端に黒いヤニのようなものがついているものや、さつまいもの皮の色が均一でハリやつやがあるものなどを選ぶと良いでしょう。黒いヤニのような液体は、さつまいもの甘さをはかる指標になります。
筋っぽさが少なく、きめが細かいさつまいもは、調理してもおいしく頂けます。ぜひ、選ぶ際の参考にしてみてください。
繊維だらけのさつまいもの活かし方
「繊維だらけのさつまいもは、食感が気になっておいしく食べられない…」そんな方は、さつまいもを加熱した後に裏ごしのひと手間を加えてみましょう。
ポタージュスープにしてもおいしく頂けますが、今回はおやつにおすすめのレシピをご紹介します。裏ごしすることで、口当たりが良くなりおいしく食べられます。
スイートポテト
繊維だらけのさつまいもを裏ごしして使用すれば、おやつの定番!スイートポテトが簡単に作れます。さつまいもをやわらかく茹でてから裏ごしし、砂糖やバターを合わせましょう。
生クリームや卵黄を加えると濃厚なスイートポテトが作れますよ。形を整えてから黒ゴマやシナモンを振りかけて、オーブンやトースターで好みの焼き加減になるまで焼いてみてください。
スイートポテトの作り方は、こちらの記事で紹介しています↓
さつまいものなめらかアイス
さつまいもと牛乳、生クリームだけで作るさつまいものなめらかアイス。さつまいもを裏ごししたら、少しずつ牛乳を加えましょう。
7分立てにした生クリームも加え、よく混ぜてからジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫で固めます。お好みでメープルシロップをかけてもおいしく頂けます。
さつまいものなめらかアイスの作り方は、こちらの記事で紹介しています↓
さつまいもはもともと食物繊維が豊富な野菜
さつまいもは繊維ばかりで筋っぽいとおいしくありませんよね。とはいえ、さつまいもはもともと食物繊維が多い野菜です。さつまいも(生、皮つきの場合)100gあたりの水溶性食物繊維は0.9g、不溶性食物繊維は1.8gです。
数値からもわかるように、さつまいもは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良く含んでいます。食物繊維には、便秘を解消したり、血糖の上昇を防いだりする役割があります。
さつまいもに含まれるヤラピンも便をやわらかくする作用があるため、便秘気味の方におすすめです。繊維ばかりのさつまいもは食べにくいかもしれませんが、食物繊維には嬉しい効果が期待できます。
おいしいさつまいもを見つけて、効率良く栄養を取り入れましょう。
参考元:文部科学省
まとめ
今回は、繊維だらけのさつまいもの特徴と筋っぽいさつまいもの活かし方についてご紹介しました。繊維だらけのさつまいもの特徴は「ひげ根が多い」「さつまいもの表面にあるくぼみの凹凸が深い」「細くて小さい」です。
さつまいもは、猛暑や肥料の与え方によって筋っぽくなってしまう場合があります。本記事でご紹介したさつまいものチェックポイントを参考にしながら、おいしいさつまいもを探してみてくださいね!