さつまいもは栄養価が高く、美肌にも良いとされている食べ物です。そのまま生で食べることは基本的にはできませんが、熱を加えることで非常に柔らかく美味しくいただくことができ、古くから日本ではいろいろな調理法が研究され生み出されてきました。

さつまいもは美味しく食べることができるばかりではなく、さつまいもの特長を活かし、必要な栄養素を十分に摂取することができるものとしても注目されており、近年ではその効果が見直されていることも少なくありません。

そこで今回は、さつまいものオススメの摂取法についてご紹介します。

 

さつまいものオススメの摂取法

まず、気になるさつまいものオススメの摂取法についてお伝えします。なぜおすすめなのかは後ほど解説しますね!

【さつまいものオススメの摂取法】
・やきいも
・さつまいもチップス
・ふかし芋

では、ひとつずつ見ていきましょう!

 

やきいも

さつまいもの食べ方として最も一般的なのが、やきいもです。

なぜこの食べ方が最も適しているのかと言うと、様々な栄養素を無駄なく摂取することができるメリットがあるためです。やきいもは、最も総合的に効率よく栄養素を摂取することができるでしょう。

 

さつまいもチップス

さつまいもチップスにするのもオススメです。これはスライスをして油で揚げるだけで簡単にできるものであり、さっくりとした歯ごたえが心地よいですね。

熱を加えてもビタミンCが壊れないと言う特性を利用し、ほんのりと甘い柔らかい食感を味わいながらビタミンCを吸収することができるものとなっている点がおすすめのポイントです。

 

ふかし芋

ふかし芋も効果的な摂取法のひとつ。ふかし芋は、蒸してさつまいものおいしさを引き出す方法です。

蒸すことで内部の水分を蒸発させその甘さを濃厚にするとともに、同時に必要な栄養素が摂取しやすくなるため非常に効果的な食べ方となっています。

美肌に効果的なビタミンCを効率良く摂るために、オススメの摂取法をご紹介しましたが、なぜ効率良くビタミンCを摂取できるのか詳しくお伝えします。

 

さつまいものビタミンCを効率よく摂取できる理由

焼き芋やさつまいもチップス、ふかし芋がビタミンCを効率よく摂取できる理由は、さつまいもに熱を加えてもビタミンCが壊れないからです。

さつまいもの場合には、でんぷんが含まれているためビタミンCを保護する膜が作られ、熱を加えても壊れずにさつまいもの中に留めることができます。

よって、さつまいもを加熱して食べることでビタミンCを効率良く摂取することができると言うメリットがあります。

 

調理時に気をつけるポイント

さつまいものビタミンCは熱に強い性質がありますが、加熱する際に気をつけることでさらに効果的にビタミンCを摂取することができます。

加熱調理する場合のポイントは、ゆっくりと加熱すること。

なぜなら、でんぶんの膜は加熱をするときに発生するものであり、急激に加熱をするとデンプンを作る時間が与えられないためにビタミンCが壊れてしまうこともあります。

そのため、ゆっくりと加熱して内部まで温めるやきいもは、内部のでんぷんが膜を作りビタミンCを保護することが可能となるため、安心して食べることができます。

 

同じビタミンCなのに違う?!さつまいもと果物の大きな差

さつまいもに含まれている栄養素の中でも最も代表的なビタミンCですが、一般的には果物に含まれていることが多くなっており、果物を積極的に食べることで摂取をすることができると考えられているのが特徴です。

しかし、果物の場合には熱を加えるとビタミンCが壊れてしまうことからそのまま食べることが多く、これが場合によっては様々な問題を引き起こすことも多くなっています。

 

問題点

果物は非常に水分が多いものなので、この水分とともにビタミンCが外に流出してしまうと言う問題があります。

また水分が多いことから食べ過ぎると体を冷やしてしまい、これが原因で体調を崩してしまうことも少なくありません。

そのためビタミンCを豊富に摂取しようとしてもなかなか上手にはできないこともあるでしょう。

 

ビタミンC以外にもある!オススメ栄養素

さつまいもは内部に様々な栄養素を含んでおり、これだけで人間の活動に必要な栄養素を獲得できると言われることも少なくありません。

特に食糧難で多くの国民が苦しんでいた戦時中などはこれを主食にして生き延びることができたと言う人も多くなっており、その栄養価の高さと様々な成分を含んでいると言うメリットから主食にもなり得るものと注目されています。

 

カリウム

さつまいもに含まれている栄養素はビタミンCだけではありません。

カリウムは塩分の取りすぎを防ぎ、余分な塩分を体外に排出する効果を持っているとともに、血糖値を下げる効果が期待できるのが特徴です。そのため、様々な生活習慣病を未然に防ぐことができる効果が認められています。

参考元：総合南東北病院

 

クロロゲン酸

クロロゲン酸はポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や糖吸収の遅延の効果などがあるため、血糖値を低く抑え様々な生活習慣病を予防するのに非常に効果的です。

クロロゲン酸には、脂肪の蓄積を抑える効果もあり、コレステロールの発生を抑制する効能もあります。加えてメラニン色素の生成を阻害する効果もあるため、シミを減らすことができ、美肌にとっても嬉しい効果が期待できます。

 

さつまいもは現代の食生活の強い味方

さつまいもには、ビタミンCやカリウム、クロロゲン酸なども含まれており、それぞれ健康管理の部分でも非常に役立つものとなっています。

現代の社会では様々なジャンクフードなども多く、添加物や化学調味料の塊と言っても良いほどふんだんに利用をしていることが多くなっています。

しかし、添加物や化学調味料は自然界に本来存在するものではないため、人間の体が吸収したときに様々な悪影響を及ぼし、体調不良を招くことも少なくありません。

そこで、オススメの摂取法を参考にしつつ、さつまいもに含まれる栄養素を吸収することで、デトックスを目指してみませんか。

 

まとめ

さつまいもは、さまざまな調理法で食べることができ、手軽に美味しく摂取できる食材です。

じっくりと熱を加えることでデンプンの甘みを引き出し、さらにビタミンCを損なうことなく摂取することができるので、非常に健康に良く安心して食べることができる食べ方として近年注目されています。

この機会に、オススメの摂取法でさつまいも料理に挑戦してみるのも良いですね。