手作り芋けんぴの日持ちを解説|正しい保存方法とは
安心して食べられる手作りおやつとして親しまれている芋けんぴ。添加物を使用せずに作れるため、子どものおやつにも最適です。カリカリとした食感とほんのりとした甘さは、どこか懐かしさを感じさせますよね。
とはいえ、芋けんぴを美味しく食べるためには賞味期限にも気を配る必要があります。そこで今回は、手作り芋けんぴの日持ちと正しい保存方法についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・芋けんぴの日持ちと保存方法がわかる
・芋けんぴの作り方がわかる
目次
芋けんぴとは
細長く切ったさつまいもを油で揚げてから、砂糖を絡めて食べる高知県の郷土菓子です。高知県には、平安時代から伝わる千菓子の堅干(けんぴ)という郷土菓子があります。
千菓子のけんぴは、小麦粉を使って作られていますが、形や質感が似ているため、けんぴの名前が使われるようになったそうです。
芋けんぴの賞味期限
芋けんぴの賞味期限は、市販品で3~4ヶ月ほど、手作りでは2~3日ほどです。手作りの芋けんぴは日持ちしないので、早めに食べ切りましょう。
市販品は、製造元によって作り方が異なるため、賞味期限に差があります。とはいえ、一度開封すると時間とともに食味が落ちていくので、賞味期限内であってもなるべく早めに食べるようにすると良いでしょう。
腐った芋けんぴの見分け方
賞味期限をオーバーしてしまった芋けんぴは、以下のような状態になる場合があります。このような状態が見られたら、食べるのを止めてすみやかに処分しましょう。
・ぬるぬるしている
・カビが確認できた
・異臭がする
・変色している
・酸化していて味に違和感がある
・カリカリの状態ではない
芋けんぴの保存方法
芋けんぴの保存に大切なのは、「高温多湿を避ける」「直射日光を防ぐ」ことです。
高温多湿を避ける理由は、湿気があると芋けんぴの食感が楽しめなくなることがあるからです。また、直射日光の当たらない場所で保存することも大切です。直射日光に当たると食品が傷みやすくなってしまうため気をつけましょう。
直射日光を避けて、涼しい場所を選ぶことが大事です。常温保存で大丈夫ですが、シンクの下などの水回りは湿気が高くなりやすいので、シンク以外の収納場所が適しています。また、暑い時期は冷蔵庫に入れて保存してください。
冷蔵庫は常に乾燥している状態なので、高温にならず保存することが可能です。芋けんぴを冷蔵庫に入れたら、食べ終わるまで冷蔵庫で保存することが大切です。冷蔵庫で保存していた芋けんぴを途中で常温に戻すと結露が生じてしまい、湿気が見られるようになるので注意しましょう。
美味しく保存するためのポイント
市販品は開封後に密閉容器や密閉袋に入れて保存するのがおすすめです。芋けんぴは湿気に弱いので、長く楽しみたい方は空気に触れないようにしてください。開封後は食味も落ちていくので、美味しいうちに食べ切りましょう。
芋けんぴの作り方
安心して食べられる手作りの芋けんぴの作り方をご紹介します。揚げたての芋けんぴが食べられるのは、手作りの特権ですね。
材料は、さつまいも、油、砂糖、水です。さつまいもは安納芋やシルクスイートなどのねっとり系よりも鳴門金時や紅あずまなどのほくほく系が適しています。
ねっとり系のさつまいもは、芋けんぴにするとカリカリ食感にならないこともあります。ねっとり系のさつまいもは、蜜たっぷりの焼き芋やふかし芋にして食べると美味しく頂けますよ。
【作り方】
1.さつまいもを良く洗い、細めのスティック状に切ります。
2.1を5分ほど水に浸けてアク抜きをします。
3.アク抜きを終えたら、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。そのまま1時間以上放置し、しっかり乾燥させましょう。
4.フライパンに油を入れ、さつまいもを160℃の低温でじっくり揚げます。
5.さつまいもがきつね色になったら、油から取り出します。
6.もう1つのフライパンに砂糖と水を入れて加熱します。砂糖が溶けたら揚げたてのさつまいもを入れて全体に絡めましょう。
7.バットに移し、さつまいも同士が重ならないように間隔をあけて冷まします。
8.器に盛り付けて完成です。
ポイントは、しっかりと水気を切ることと砂糖を絡めたあとにさつまいも同士の重なりを防ぐことです。また、芋けんぴに適したさつまいもを使うと美味しく作れますよ。おすすめは、ほくほく系のさつまいもです。
さつまいもの品種について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください↓
まとめ
今回は、手作り芋けんぴの日持ちと正しい保存方法についてご紹介しました。高知県の郷土菓子である芋けんぴは、手軽に食べられるおやつとして老若男女に愛されているお菓子です。手作りの芋けんぴは、添加物不使用で素朴な甘さが楽しめます。保存するときは、高温多湿と直射日光を避けることがポイントです。芋けんぴはあまり日持ちがしないので、美味しいうちに食べ切りましょう。