さつまいもを食べても胸やけしなくなる?美味しく食べるための対処法とは
最近、さつまいもを食べると胸やけするようになってきた。
若い頃にはまったく関係なかった胸やけの症状も、30代を過ぎたあたりから少しずつ見られるようになると、食べるのも躊躇してしまいますよね。
でも、さつまいもは栄養たっぷりで美容や健康に良いからできれば無理なく食べたいと思いませんか?
今回は、さつまいもを食べて胸やけが起こる原因と対処法についてお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・胸やけを起こさずに食べるための方法がわかる
・胸やけが起きてしまったときにすべきことがわかる
目次
さつまいもを食べて胸やけをする原因
さつまいもを食べて胸やけがしてしまうのは、さつまいもに含まれる成分と消化スピードの遅さに原因があると考えられます。
ひとつずつ見ていきましょう!
さつまいもに含まれる成分の影響
さつまいもを食べて胸やけをするのは、さつまいもに含まれる成分が関係しているからといわれています。
「何だかわからないけど、さつまいもを食べたら胸のあたりがジリジリ痛い」というときは、胸やけを起こしている状態です。
胸やけが起こるとしばらく胸のあたりに違和感があって、苦しいですよね。
さつまいもは食べると甘みがあります。甘みが出るのは、さつまいもに含有されているβーアミラーゼが、さつまいものでん粉を麦芽糖に分解する働きがあるから。
加熱調理することで、麦芽糖が増え甘みが増していく仕組みです。
そして、さつまいものでん粉は消化されづらい性質があります。
消化しきれなかったでん粉が、腸内細菌のエサになり、腸内で分解されてガスが発生します。
さつまいもを食べて胸やけをするのは、さつまいもの成分が影響しているとも言えるでしょう。(*1)
さらに、さつまいもの水分量は、ほかの野菜よりも少ないため、胸やけを起こしやすくなるといわれています。
さつまいもの水分量は、皮つき・生の場合100gあたり64.6g。
じゃがいもでは、100gあたり79.8g。かぼちゃは100gあたり86.7gです。
比べてみると野菜の中でもさつまいもは水分量の少ないことがわかります。(*2)
さつまいもは消化に時間がかかる
さつまいもを食べて胸やけをする理由は、食材の中でも消化がゆっくりな食べ物だからです。
さつまいもの消化時間は約60分ですが、りんごは約40分です。
生野菜に関しては約30~40分なので、さつまいもはほかの野菜よりも消化に時間がかかることが見てわかります。
さつまいもは食物繊維を豊富に含んでいるため、消化に時間を要します。
さつまいも皮つき・生の場合、食物繊維は100gあたり2.8g。りんごの場合は1.4g、きゃべつの場合は1.8gです。
食物繊維が多いと食物繊維が胃に長く停滞し消化まで時間がかかってしまいます。
さつまいも以外に胸やけを起こしやすい食材
さつまいも以外にも胸やけを起こしやすい食材があります。
天ぷらや唐揚げなど油っぽいものやコーヒーや紅茶などのカフェイン、ビールや発泡酒などのお酒、からしやわさび、にんにくなどの香辛料、チョコレートやケーキなど。
胸やけがするときは、さつまいも以外にも上記の食べ物の摂取はなるべく控えましょう。
胸やけを抑えるための対処法
胸やけを抑えるための対処法は、4つあります。
・食べるときは皮も一緒に食べる
・よく噛んで消化を助ける
・水分と一緒に摂る
・食べ過ぎない
では、詳しくみていきましょう!
食べるときは皮も一緒に食べる
胸やけを抑えるための対処法として、さつまいもを食べるときは皮も一緒に食べるようにしましょう。
さつまいもの皮の近くには、ヤラピンという成分が含まれています。
ヤラピンは、さつまいもにしか含まれていない成分であり、胸やけを抑えるためには効果的な栄養素です。
ヤラピンは、さつまいもを切ったときにでる白い液体のこと。
便を柔らかくする作用があり、便秘気味の方には嬉しい栄養素として知られています。
また、ヤラピンには、胃の粘膜を保護する役割もあるため、胸やけを抑えるためにさつまいもの皮も一緒に食べると良いですよ。
あなたの胃を守るためにさつまいもの食べ方を見直してみませんか?
よく噛んで消化を助ける
よく噛んで食べることは、胸やけ防止のためにも有効です。
さつまいもは水分量が少ないので、胸やけしやすい食材です。
胃に負担をかけないためにも、よく噛んで食べることを習慣にしてみませんか。
少しずつよく噛んで食べることで、美味しくさつまいもを食べられるよう配慮しましょう。
水分と一緒に摂る
さつまいもを食べるときは、常温の水や白湯などすぐに水分が摂れるように用意しておきましょう。
炭酸水やコーヒーは刺激物なので、胸やけするときは刺激の少ないものを選ぶことが大切です。
また、熱すぎる飲み物や冷たすぎる飲み物も刺激となってしまうので注意してください。
食べ過ぎない
1日1本が適量と言われていますが、胸やけがする方は食べる量を調整してみてください。
食べ過ぎると胃に負担がかかり、逆流を起こし胸やけの症状が出てしまうことがあります。
1日1本は目安量なので、胸やけが酷いときはさつまいもをわけて食べることをおすすめします。
また、風邪など体調を崩されているときも食物繊維の多いさつまいもは控えた方が良いでしょう。
胸やけが起きてしまったときにすべきこと
胸やけが起きると苦しいですよね。
水分を摂ったりゆっくり食べるようにするほか、慌てて食べないようにすることも大切です。
慌てて食べない
さつまいもを食べていて胸やけが起きてしまっても、あと少しで食べ終わるからと無理に食べ続けてしまう方はいませんか?
胸やけが起きた直後は苦しいのですが、暫く時間が過ぎると治まりますよね。
今は苦しいけど食べ終えれば大丈夫!と思わずに、胸やけが起きたらその時だけでもさつまいもを食べずに様子をみるようにしましょう。
まとめ
ほくほくのふかし芋は、寒い時期に食べたくなりますよね。
でも、食べていて胸やけをしてしまったら美味しく食べられなくなってしまいます。
さつまいもを食べて胸やけをしてしまうのは、さつまいものでん粉や消化に時間がかかってしまうから。
これらの原因を解決するには、さつまいもの皮を一緒に食べること・よく噛むこと・水分と一緒に食べること・食べ過ぎないことが大切。
胸やけが怖くてさつまいもが食べられないのはもったいないです。
栄養豊富なさつまいもなので、食べ方に気をつけてさつまいもを美味しく食べましょうね。