さつまいもが甘くない!甘くならない原因と対処法
甘いさつまいもを想像していたのに、食べてみたらそれほど甘くなかったという経験はありませんか?何だか損した気分になりますよね。家庭菜園でいちから育てていたなら尚更です。今回は、さつまいもが甘くない原因と対処法についてお伝えします。さつまいもには、甘さを引き出す調理法があるので、一緒にご紹介しますね!良かったら参考にしてみてください。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもが甘くないときの対処法がわかる
・さつまいもの甘さを高める方法がわかる
目次
さつまいもが甘くない原因
さつまいもが甘くないときは、収穫時期や収穫後の対応、品種などの原因が考えられます。具体的には以下のとおりです。
・収穫時期が早すぎた
・追熟していない
・つるぼけしていた
・甘くない品種だった
では、詳しくみていきましょう!
収穫時期が早すぎた
さつまいもには収穫に適した時期があります。さつまいもを植え付けてから約110~120日で収穫時期をむかえます。もし、収穫時期が早すぎてしまったら、さつまいもが成長しきれておらず、小さなさつまいもばかりになってしまうかもしれません。適した時期に収穫できないと、蜜も少なく甘さが少ない可能性があります。
追熟していない
さつまいもは追熟することで美味しくなります。そのため、収穫してすぐのさつまいもよりも少し置いたさつまいもの方が甘くなります。きゅうりやトマトはもぎたてがみずみずしくて美味しいですが、さつまいもは収穫したては甘みが引き出されていない状態です。
つるぼけして肥料が行き渡らなかった
さつまいもは、他の野菜に比べて多くの肥料を必要としません。痩せた土地の方が美味しくできる野菜なので、比較的作りやすい野菜のひとつですね。しかし、つるばかりが成長してしまう「つるぼけ」が見られると、実の部分に栄養がいかず小さなさつまいもになってしまう場合があります。肥料が多過ぎる土地では、甘くないさつまいもができる可能性が高くなるでしょう。
甘くない品種だった
さつまいもは品種によっても糖度が異なります。スーパーで買ったさつまいもが甘くなかったのも品種による違いがあったのかもしれません。例えば、紫芋の場合は癖のないあっさりとした味が特徴です。料理の色彩として使うことが多いのではないでしょうか。キレイな紫色を活かして、お菓子作りにも使われます。紫芋は一般的なさつまいもに比べると、若干甘みが控えめなこともあるでしょう。(紫芋でも甘い種類もあります)
さつまいもが甘くないときの対処法
さつまいもが甘くなかったら捨てるしかないの?と思った方へ試して欲しいことがあります。いくつかの方法をご紹介しますので、試せるものがあったらぜひチャレンジしてみてください。
甘くないさつまいもをリメイクする
甘くないさつまいもは、マッシュ状にしてさつまいもコロッケにしてみるのもおすすめです。ポタージュスープにしても味付けによって美味しく食べられるでしょう。
ポタージュスープの作り方はこちらの記事に詳しく書かれています↓
収穫後に追熟させる
さつまいもを収穫後は、追熟させるために少し寝かせておきましょう。追熟させることでさつまいもの甘みが増します。1ヶ月ほど冷暗所で寝かせてください。最低でも1~2週間は寝かせてみると良いですよ。土つきのものはそのまま1~3日ほど陰干ししてから、1本ずつ新聞紙などに包んで保管しましょう。追熟して甘さを引き出すことも大切ですが、長期保存としても有効な手段です。
つる返しを行う
さつまいものつるは栄養を吸収することで新しいつるが根をはるようになります。地面に根がはるとつるの方に栄養が届いてしまい、さつまいもに栄養が行き渡らなくなってしまいます。つるが成長し、根をはる前につるを土から離してあげましょう。
さつまいもの品種選びにこだわる
さつまいもが甘くなかったら、さつまいも選びにこだわってみませんか?手元にあるさつまいもが甘くなかった場合は、さつまいもの品種の選び方も覚えておきましょう。さつまいもには、さまざまな種類がありますが、糖度が高めのさつまいもとしては、「紅はるか」「紅あずま」「安納芋」「シルクスイート」などがあります。
「紅はるか」と「安納芋」はねっとりとしたさつまいもで甘さが際立ちます。「シルクスイート」は適度なバランスの甘さが美味しいさつまいも。「紅あずま」は甘みもありつつホクホクした食感が美味しいさつまいもです。料理にも使いやすいですよ。
【試してみよう!】さつまいもの甘さを高める方法
さつまいもを甘くする秘密は調理法にあります。さつまいもの特徴を知ると、甘さを引き出す方法が見えてきますよ。では、どのようなポイントがあるのが確認してみましょう!
酵素の力でさつまいもの甘さを増す
さつまいもを甘くするために、酵素の働きを上手に活用しましょう。さつまいものでんぷんが少しずつ加熱されて糊化されると、麦芽糖と呼ばれる甘み成分が生成できるようになります。活発になるには、温度管理が重要。70度前後の温度で働きます。
しかし、70度を大幅に超えてしまうと、麦芽糖の生成が終了してしまいます。そのため、さつまいもを加熱する際は、高温での調理よりも適度な温度を保ちながら調理した方が、さつまいもの甘さが保たれるでしょう。
甘い焼き芋の作り方
電子レンジで簡単に甘い焼き芋を作るには、甘さを引き出す温度設定が大切です。じっくりと低温で時間をかけて調理しましょう。
美味しい焼き芋の作り方は以下のとおりです。
1.さつまいもを洗い、濡れたキッチンペーパーで包みます。さらにラップでさつまいもを包み、電子レンジで600W1分加熱します。
2.電子レンジを200Wに変更し、さらに約10分加熱します。
3.竹串でスーッと刺さるようになったら完成です。
※さつまいもの大きさや電子レンジの種類によって、加熱時間が変わる可能性があります。竹串が刺さるくらいの硬さを目安に調整してみてください。
まとめ
今回は、さつまいもが甘くない原因と対処法についてお伝えしました。さつまいもが甘くならない原因は、収穫時期や収穫後の対応、品種などが考えられます。もし、さつまいもが甘くなかったら、リメイク料理に挑戦したり、追熟をしてみたり、品種選びにもこだわってみましょう。さつまいもが甘くなくても今回ご紹介した方法を試してみて、少しでも美味しく頂けると良いですね。