さつまいもは消化にいいの?食べる前に確認したい消化の話
甘くてねっとりとしたさつまいもで有名な安納芋。舌で潰せるくらい柔らかいので消化に良いのでは?と思う方もいるでしょう。
美味しく食べたいけど、消化に自信がないと食べてもよいのか少し迷ってしまいますよね。
さつまいもは美容にも嬉しい効果があるので食べたいけど消化が気になる!という方のために、今回はさつまいもを食べる前に確認したいさつまいもの消化についてお伝えします。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいも以外の消化の良いもの悪いものがわかる
・消化に注目したさつまいもの食べ方がわかる
目次
さつまいもが消化に悪いといわれる理由
さつまいもは調理次第で柔らかい状態のまま頂けますが、消化に関して考えると消化しづらい食品のひとつにあげられます。
理由は、食物繊維が豊富に含まれていることと調理方法によってレジスタントスターチが増えることが関係しています。
では、詳しい理由を探っていきましょう。
食物繊維が豊富に含まれている
さつまいもが消化に悪いといわれる理由の1つ目は、食物繊維が多いこと。
食物繊維は、人体で消化吸収が難しい栄養素なので、消化に時間がかかってしまいます。同じ芋類でもじゃがいもが消化が良いといわれているのは、さつまいもとの食物繊維の差が影響しているから。
さつまいもの食物繊維が胃腸に長く留まるため、消化が遅くなりがちです。さつまいも(皮つき・生の場合)は100g当たり2.8gの食物繊維が含まれており、野菜の中でも食物繊維が摂りやすい食材です。
食物繊維が豊富に含まれているため、消化がゆっくりになってしまうことは覚えておきましょう。
レジスタントスターチが増えると消化が遅くなる
さつまいもは加熱した後、冷やして食べることでレジスタントスターチという食物繊維のような働きをするでんぷんが増加します。
そのため、消化が悪くなってしまうことがありますが、腸内で食物繊維と同じ役割をしてくれるようになるので、冷やし焼きいもの効果を上手に活用する方法もあります。
冷やし焼きいもについて知りたい方はこちらの記事が参考になります↓
さつまいも以外の食品の消化
食事をするときはさつまいもだけではなく、いろいろな食材を使って調理しますよね。
さつまいも以外の食べ物の消化についても把握しておくと、体調に合わせて調理することができるのでご説明します!
消化の良い食品
主食であれば、お粥やパン、煮込みうどんなど、じゃがいもや豆腐も消化の良い食品です。
卵は卵とじにしたり、白身魚を使った料理にしたりすることで消化に優しいメニューになります。
野菜類では、かぶや大根、キャベツやほうれん草などの比較的食物繊維が少ないものの方が消化は良いですよ。
消化の悪い食品
消化の悪い食品は、そばや中華麺など、サバや秋刀魚も脂がのっているので、消化には良くありません。
野菜類は固くて繊維の多いものが消化が悪い食品としてあげられています。たとえば、たけのこやごぼう、れんこんなど。
揚げ物全般は消化が悪いので、消化を気にされている方は控えた方が無難です。
消化が悪い食材を使うときのひと工夫
さつまいもの消化時間は約60分といわれており、生野菜と比べると消化に時間がかかってしまいます。
消化がゆっくりのさつまいもですが、なるべく消化をサポートする方法もあります。
・よく噛んで食べる
・細かく刻む
・油を使った料理を控える
ほかにも、食べ過ぎないことも大事ですね!
では、消化の悪い食材にあげられているさつまいもを食べる際の工夫を詳しくご紹介します。
よく噛んで食べる
消化が良い食材といわれているうどんでも、よく噛まずに食べてしまうと消化に時間がかかってしまうので、消化に良いとは言えなくなってしまいます。
さつまいもは消化の悪い食材ですので、食べる際は良く噛んで食べることをおすすめします。食べ過ぎないこともよく噛むことと同じく大切です。
細かく刻む
食物繊維を断ち切るように、細かく刻んで食べるようにしましょう。
さつまいもでしたら、ダイスカットにした温サラダもおすすめです。
油を使った料理を控える
大学芋は油で揚げているので、消化に負担がかかってしまいます。
胃腸に負担をかけないためには、煮たりふかしたりして食べてみましょう。
逆転の発想でさつまいもの効果を活かそう
さつまいもは確かに消化の悪い食品といわれていますが、消化が悪いということは腹持ちが良いということでもあります。
うどんやパンを食べて数時間後にお腹がすいてしまいお菓子をつまんでしまっては、身体のためには避けたいと思う方も多いはず。
さつまいもは消化がゆっくりな分、腹持ちも良いのでおやつにも最適です。
消化を気にされる方は、大学芋など油を使った料理ではなく、やわらかく煮たものを食べたり、食べ過ぎないようにしましょう。
ただし、体調が悪いときは身体に負担がかかってしまうので、体調に問題がないときに食べることをおすすめします。
まとめ
今回は、さつまいもを食べる前に確認したいさつまいもの消化についてお伝えしました。
さつまいもは食物繊維が多い分、消化の悪い食品としてあげられています。さらに調理法によってレジスタントスターチが増えることも消化を遅らせる原因です。
でも、食物繊維が多いことは決して悪いことばかりではありません。消化に時間がかかるため、腹持ちが良いのでダイエット中のおやつにも最適です。
さつまいもの特性を上手に活用して、あなたにあった食べ方を見つけてみてくださいね。