蒸し器を使って作るふかし芋は、シンプルな調理法ながらさつまいもの甘みを存分に楽しめる調理法です。もともと甘いさつまいもなら、蒸すことでより一層甘くなるでしょう。

さらに、ふかし芋はさつまいもダイエットにも取り入れられる調理法です。蒸し器を使った調理法は、おやつに甘いさつまいもが食べたいときや、美味しくダイエットをしたいときにおすすめですよ。

そこで今回は、蒸し器を使ったさつまいもの調理法についてご紹介します。とはいえ、蒸し器がない場合もあるでしょう。もし、蒸し器がなくても大丈夫です。本記事の対処法もぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかることは以下の通り。

蒸し器を使って甘くなる！さつまいもをふかす方法

甘くて美味しいさつまいもを食べるためには、蒸す方法がおすすめです。蒸し器を用意して、じっくりさつまいもを蒸すことでさつまいもの甘みが増します。では、蒸し器を使って作る、さつまいものふかし方をご紹介します。

材料

さつまいも･･･適量
水･･･蒸し器により調整（空焚きを防ぐ）
蒸し器

作り方

1.蒸し器のフタに布巾などを巻き、水を入れておきます。
2.さつまいもをよく洗い、蒸し器にセットします。
3.フタをしてから強火で加熱します。
4.水が沸騰したら火を弱め、蒸気が少しでるくらいの火加減にし、約30分蒸しましょう。
5.竹串がスーッと刺されば完成です。

美味しく作るポイント

美味しく作るポイントは、蒸すときに水から沸騰させながら作ることです。甘いふかし芋を作るための温度調整になるため、じっくり加熱しましょう。甘くなる理由については、本記事の最後で詳しくお伝えしますね！

また、さつまいもの大きさをそろえることも均等に火が入るのでおすすめです。もし、さつまいもの大きさにかなりバラつきがある場合は、大きなさつまいもをカットして大きさをそろえると良いでしょう。

時短で作りたいとき

さつまいもを30分蒸すのが難しいときは、さつまいもを輪切りにして蒸しましょう。蒸すときは、さつまいもを1.5~2cmにカットし、蒸し器に並べて蒸してください。通常30分ほどかかるところ、10分ほどで蒸し上がります。

また、時間がなくて調理器具を片付けるのが面倒なときは、電子レンジを有効活用しましょう。

電子レンジで作るときは、600Wで1分加熱した後、200Wで10分ほど加熱します。（さつまいもが硬い場合は、さらに200Wで30秒ずつ加熱しながら様子を見てください）もし、低温モードがないときは、解凍モードで代用できます。

蒸し器がないときの対処法

蒸し器がないご家庭の場合は、フライパンを使って蒸すのがおすすめです。ふだん使っているフライパンで簡単にさつまいもを蒸すことができますよ。

材料

さつまいも･･･適量
水･･･適量
フライパン

作り方

1.さつまいもをしっかり洗ってフライパンに入れます。
2.さつまいもを入れたら、2cmくらいの高さまで水を加えます。
3.フタに布巾などを巻き、セットします。
4.中火で加熱し、沸騰したら弱火にして、じっくり加熱していきます。
5.沸騰したら、そのまま20分ほど蒸らしましょう。上下をひっくり返しながら蒸していきます。もし、水の量が減ってきたら、適量追加してください。
6.竹串がスーッと刺されば完成です。
※フライパンの厚みによって加熱時間が変わるため、さつまいもの蒸し加減を確認しながら蒸しましょう。

美味しく作るポイント

美味しく作るポイントは、蒸し器のときと同じように、フタを布巾などで覆ってあげることです。フライパンを使ってさつまいもを蒸すと、水滴がさつまいもに落ちてしまい食感が悪くなってしまいます。

そのため、フタを布巾などで覆ってあげると良いでしょう。ガス火で作る場合は、布巾などがたれて引火しないように、しっかり結んでください。

さつまいもを蒸すと甘くなる理由

さつまいもを蒸すと甘くなる理由は、さつまいもの低温加熱です。さつまいもは、60~70度ほどの低温でじっくり蒸すことで甘みが増します。

さつまいもには、β-アミラーゼという消化酵素が含まれており、β-アミラーゼは加熱されることで、糊化したでん粉に反応し、甘み成分である麦芽糖を生成します。

一番活発に働くのが、70℃前後といわれており、じっくりと時間をかけて蒸すことで甘いさつまいもができる仕組みです。

まとめ

今回は、蒸し器を使ったさつまいもの調理法をご紹介しました。とはいえ、蒸し器がないご家庭もありますよね。蒸し器がない場合は、フライパンを活用するのがおすすめです。

蒸し器やフライパンを使って、甘いさつまいもにするポイントは、加熱時間です。じっくりと低温で加熱することでさつまいもの甘みが増すため、火加減に配慮しながら美味しいふかし芋を作ってみてくださいね。

ゆみこ＠管理栄養士

■プロフィール■
病院栄養士として患者様に寄り添った食事作りに専念。保育園栄養士として勤務した経験もある。
その後、特別養護老人ホームにて高齢者様の食事作りや栄養ケアマネジメント業務に携わる。