さつまいもを電子レンジで調理するのは危険?注意点とポイントを解説
「さつまいもを電子レンジで調理していたら、煙が出てきて焦ってしまった」実際に、国民生活センターではこのような報告があるそうです。電子レンジは手軽に調理できるため、生活にかかせない調理器具です。
とはいえ、さつまいもなどの調理には注意する必要があります。そこで今回は、さつまいもを電子レンジで調理する際の注意点とポイントについてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・安心して調理するためのポイントがわかる
・さつまいも以外に気をつけた方が良い食品がわかる
目次
電子レンジでさつまいもを調理するのは危険?
国民生活センターの資料によると、さつまいもの加熱のし過ぎによって発火・発煙がみられたとのことです。冷めた焼き芋(約100g)にラップをせず、電子レンジで加熱したところ、加熱し始めてから4分ほどで発煙が確認されたそうです。
さつまいもは、電子レンジで長時間加熱すると、水分が蒸発して炭化する可能性があります。炭化した食品から可燃性ガスが発生し、このガスが電子レンジの中に充満すると、引火するおそれがあるとのこと。
もし、発煙・発火が見られたときは、慌てず電子レンジを停止させてから電源プラグを抜きましょう。電子レンジの扉を開けると、酸素が急激に入ることで炎が増してしまう可能性があります。国民生活センターによると、電源プラグを抜いたら、扉を開けず庫内の状態が落ち着くまで待つよう呼びかけられています。
電子レンジを使うときのポイント
電子レンジを使うときのポイントは、以下のとおりです。
・さつまいもは、そのままの状態で加熱し過ぎない
・さつまいもの水分を保つ
・電子レンジはこまめに掃除する
では、ひとつずつ確認していきましょう!
さつまいもは加熱し過ぎない
さつまいもは、電子レンジで加熱すると短時間で高温になるため、水分がすぐに抜けてしまいます。
加熱し過ぎると、発煙・発火のリスクが高まるため、加熱し過ぎないように気をつけましょう。加熱時間は、調理器具によって異なるため、さつまいもの加熱状況を確認しながら時間を調整してください。
さつまいもの水分を保つ
さつまいもを電子レンジで調理するときは、水分が逃げないようにすることが大切です。さつまいも(皮つき/生)100gあたりの水分量は、64.6gです。煮物などを温める際は、適度な水分がありますが、さつまいもを生のまま温めると水分が蒸発してしまいます。
さつまいもを加熱するときは、ぬらしたキッチンペーパーで包んでから、ラップで覆い水分の蒸発を防ぎましょう。さつまいもを電子レンジで調理する際、加熱途中で高温から低温に変更することで、甘くて美味しいふかし芋が作れます。
電子レンジでふかし芋を作る方法はこちらの記事で詳しく解説しています↓
電子レンジはこまめに掃除する
安心して電子レンジを使用するために、こまめな掃除を心掛けましょう。庫内の汚れをそのままにしておくと、発煙・発火の原因になり兼ねません。ふだんからこまめに掃除しておくと良いでしょう。
もし、庫内に汚れや焦げつきが見られたら、重曹を使うとキレイに落とせますよ。耐熱容器に水1カップを用意し、その中に重曹を大さじ1杯加えます。重曹水を作ったら、電子レンジの中に入れて、5分ほど加熱しましょう。
加熱後は電源を切り、そのまま20分ほど放置します。20分後、ふきんに重曹水の残りを含ませ、庫内の汚れを取り除きます。その後、軽く水拭きし、乾いたふきんで乾拭きしてください。掃除も大切ですが、電子レンジの周りには、燃えやすいものを置かないようにすることも重要です。
さつまいも以外に注意が必要な食品
電子レンジを使って調理するとき、水分が少ないじゃがいもや人参などの取り扱いには注意が必要です。他にも肉まんは、高温になりやすい食品のため発火のリスクがあります。そのため、加熱し過ぎないように気をつけましょう。
まとめ
今回は、さつまいもを電子レンジで調理する際の注意点とポイントについてご紹介しました。さつまいもは、電子レンジを使うことで簡単に焼き芋が作れます。
安心して調理するためには、加熱し過ぎないようにすることや水分をキープすること、こまめな掃除が大切です。事前にリスクを回避しながら、美味しいふかし芋を作りましょう。