さつまいもの農薬の落とし方が気になる!さつまいもの正しい洗い方と注意点
さつまいもは皮まで食べられるため、子どものおやつに使用される頻度の高い食材です。自然な甘さがあるさつまいもは、子どもにも人気がありますよね。
とはいえ、大学芋などさつまいもの皮まで食べるおやつは、農薬が心配という方もいるでしょう。そこで今回は、さつまいもの農薬の落とし方と注意点についてご紹介します。
この記事でわかることは以下の通り。
・さつまいもの正しい洗い方がわかる
・さつまいもを洗うときの注意点がわかる
目次
さつまいもの農薬は大丈夫?
さつまいもは土の中で育つ野菜なので、直接農薬がかかることはありません。国内で使用されている農薬は水に溶けるものが多いので、調理前に水で洗うことで農薬を落とすことができます。
元々さつまいもは病害虫に強く、少ない農薬で栽培できるため、農薬をたくさん使用する野菜に比べて安心といえるでしょう。
とはいえ、さつまいもの芽はひげの農薬を心配される方もいるのではないでしょうか。じゃがいもの芽にはソラニンという毒が含まれているため、取り除く必要はありますが、さつまいもの芽には毒はないため洗って食べられます。
ただし、芽が育ち過ぎるとさつまいもに行くべき栄養が芽の成長に使われてしまうので、気をつけなければなりません。
栄養が行き渡らなくなると、さつまいもの成長が阻害されるため、芽を発見したら早めに取り除くことが大切です。
さつまいもの芽について、こちらの記事で詳しく解説しています↓
農薬が多い野菜
普段口にする食べものの中で、農薬が多い食材について気になる方もいるでしょう。
農薬が多い野菜や果物は以下のとおりです。
【農薬が多い野菜】
いちご、ほうれん草、ケール、桃、りんご、ぶどう、ピーマン、さくらんぼ、セロリなど
さつまいもは農薬が多い食材の上位10項目のなかには入っていませんでしたが、農薬が気になる方は無農薬の野菜や国産のものを選ぶと、より安心できるでしょう。
スーパーのさつまいもでも、調理するときに皮を厚めにむけば対処できるので、試してみてくださいね。
参照元:EWG’s 2022 Shopper’s Guide to Pesticides in Produce
無農薬で育てておいしくなかったときの対処法
家庭菜園であれば、さつまいもを無農薬で栽培できます。ただし、病害虫のリスクも高くなり、なかなかおいしく作れないこともあるでしょう。
もし、無農薬で作ったさつまいもが繊維質でおいしくなかった場合は、ポタージュスープやスイートポテトにしてみるのがおすすめです。
裏ごしすれば繊維も気にならず、滑らかな口当たりで調理できますよ。
スイートポテトの作り方はこちらです↓
農薬が気にならない!さつまいもの正しい洗い方
さつまいもは水で洗うことで、農薬を落とすことができます。さつまいもの正しい洗い方を知り、安心してさつまいもを頂きましょう!
洗う前にチェックしよう
さつまいもを洗う前に、傷んでいるところがないかチェックしてみてください。もし、さつまいもが傷んでいた場合は、黒くなっている場所や一部分だけ柔らかくなっている場所などを取り除いてから洗いましょう。
黒くなる理由のひとつにさつまいもの低温障害があげられます。さつまいもは寒さに弱い野菜なので、低温障害を起こしてしまう場合があります。低温障害を起こしたさつまいもは、食味が落ちるので取り除いてから洗うと良いでしょう。
また、空気に触れることで起こるヤラピンの酸化や、天ぷらなどさつまいもを揚げるときに変色するクロロゲン酸によってもさつまいもが黒くなる場合があります。
この場合は食べても問題ありませんが、苦みやえぐみを感じることがあるので、取り除いてから調理する方がおいしく頂けます。
さつまいもが傷んでいるか気になる方は、こちらの記事が参考になります↓
さつまいもの洗い方
さつまいもの汚れは、以下の作業でしっかり落とせます。
1.さつまいもについた土や汚れを落とす
2.スポンジでやさしく洗う
土がついている場合は、5分ほど水にさらしてから手でやさしく洗ってください。スーパーなどで販売されているさつまいもは、土つきのものが少ないので、手で洗うだけで十分汚れが落とせます。
とはいえ、さつまいものくぼみなどに土がついていると、汚れが落ちにくい場合もあるでしょう。さつまいもの汚れが取れないときは、食器用のスポンジを使うと汚れを落としやすいので試してみてください。
スポンジで洗うときのポイントは、ゴシゴシ擦らず軽い力で擦ることです。食器用スポンジを使うのに抵抗があるときは、キッチンペーパーやたわし、丸めたアルミホイルなどで代用できます。
さつまいもを洗うときの注意点
さつまいもの洗い方には、いくつかの注意点があります。簡単なポイントばかりなので、把握した上で、さつまいもを洗ってみましょう。
強い力で擦らない
さつまいもを力一杯擦ると傷がついてしまいます。傷ができると、その部分から傷みやすくなってしまうので注意してください。特に、芽やくぼみの部分は傷になりやすいので、丁寧に扱いましょう。
さつまいもに傷がつくと見栄えも悪くなってしまいます。大学芋やレモン煮を作ったときに、皮がまだら模様になっていたら、折角作った料理もおいしそうに見えないですよね。
また、皮付近にはヤラピンが豊富に含まれているので、栄養を取り入れるためにも皮を傷つけないことが大切です。
調理前に洗う
土つきのさつまいもだと、早く洗ってしまいたくなりますが、さつまいもは水に弱いため、水洗いすると傷みやすくなってしまいます。
そのため、使う分だけ用意し、なるべく直前に洗うことが大切です。水洗いしたさつまいもは、早めに使い切りましょう。すぐに使わない場合は、土をしっかり乾燥させてから新聞紙に包んで保存してください。
もし、さつまいもを余分に洗ってしまったら、キッチンペーパーなどでしっかり水気を取り、新聞紙に1本ずつ包んでおきます。新聞紙に包んだら、風通しが良く、直射日光が当たらない場所に保存しましょう。
洗ったさつまいもの保存法については、こちらの記事で詳しく解説しています↓
まとめ
今回は、さつまいもの農薬の落とし方と注意点についてご紹介しました。さつまいもは土の中で育つ野菜なので、農薬を必要以上に気にすることはありません。
とはいえ、しっかり洗う必要はあります。さつまいもを洗うときは、やさしく洗うことがポイントです。おいしく食べるために、洗ったさつまいもは早めに使い切りましょう。